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落し物の多いあなたへ。成功物語(後編)

母からの借りものであるニットの帽子をなくしてしまった。

デパートで探したけれど見つからない……

「失くした」なんて言ったら、母に何を言われるかわからない。

とにかく、あの帽子はぜったーーいに取り戻さなくてはならない!

 

デパートで見つからなかった。ということは、電車で移動しているときなのかなぁ

 

ここでハタと思い浮かんだ。

 

そうだ。大手町で乗り換えるとき、なんだか暑くて帽子を脱いだ。

……ような気がする。

 

そして、カバンにしまった。

……ような気がする。

 

そうだ、カバンにしまおうと思って落としちゃったんだ。

……そんな気がする。

 

地下鉄に問い合わせてみよう。

電話番号を調べるために、メトロのサイトを開いてみると、こんな文字が見つかった。

 

「お忘れ物をしたときは」

http://www.tokyometro.jp/support/lost/

 

はいはい、私、お忘れ物しました。

 

サイトには、「お忘れ物検索システム」があり「お問い合わせフォーム」が用意されていた。

 

名前などの情報と、忘れ物時の状況(時間、路線、場所)や、モノの色、サイズ、ブランド名などを詳しく書いて送信すると、職員がチェックしてくれるようだ。

 

おおーっ。なんて画期的なシステムなんだ~!!  

よしっ、この可能性にかけるぞっ!!

 

このフォームには、「携帯」や「袋・バッグ」、「パスケース」「定期券」の欄があり、携帯電話の場合は、契約会社や形態などを記入する形式になっている。

個人のものと特定するのが難しく類似品が多い傘・手袋・マフラー類(ショール・スカーフ・ハンカチ等)については、サイトからの問い合わせはできないらしい。

「直接駅またはお忘れ物総合取扱所にご来所のうえ、ご確認願います」とある。

 

私の場合は「その他」に該当。目をギラギラさせながら記入しました。

デパートで一度申告しているので、帽子の特徴はスラスラ書けます。

 

なんとこのフォーム、写真まで添付できます。素晴らしい~~!!

はいはい、同じ柄のマフラー、あります。これなら、一目瞭然ですねっ♪

 マフラーの写真を添付して、ポチッと送信。

 

「どうかどうか、見つかりますように…」

 

紛失して3日以内に問い合わせれば、メール到着の当日と3日後に検索をしてその結果をメールで回答してくれるらしい。(3日以上経過した場合は、1回のみの回答)

 

あー、返事を待つ時間がもどかしい。

またしても、待ちきれず、東京メトロの落し物センターに電話してしまった。

 

「さきほど、問い合わせフォームを送ったものですが……」

電話の向こうの女性は、忘れ物専門の担当者なのだろうか。短気な私の要望にもきちんと応対してくれた。

「紛失したのは帽子ですね。ここ3日間のお届けの帽子だけで、23個ありますので…」

 

えっ23個も!?  

みなさん、落としてますね~。失くしてますね~

 

「どちらで落とされました?」と、ここでも聞かれた。

「よくわからないんですが、車内かホームだと思います。大手町で乗り換えたので、乗り換え通路かもしれないです」

そう話すと

「乗り換え通路などで紛失した場合は、拾った人が近くのお店に届けている可能性も考えられますので、お店に確認した方がいいかもしれません」

 

ガーーン!! 

 

大手町の乗り換え通路は最近リニューアルして、新店舗がずらりと並んでいる。ここを1店ずつあたって、落し物が届いていないか聞いて回らなくてはならない。

それは大変だぁ~

いっきにテンションが下がり、あきらめムードが襲ってきた。

 

 

東京メトロの担当者は、私が送った問い合わせフォームと添付写真を確認してくれているようだ。

「丸いニット帽でブランド名はブタパナですね」

はいそうです。

 

「少々お待ちください。保管場所に行って確認してきます。このまま電話を切らずにお待ちください」

 

はいはい、待ちますとも、待ちますとも。

すみません、お手数おかけします~

 

その間、電話の保留音がピロピロと鳴り続けた。

あー、ドキドキする~ 試験結果を待つ学生になったような気分。

 

しばらくすると、女性が電話口に戻ってきた。

「お待たせしました。

ブタパナと書かれたタグがついた、それらしい帽子が見つかりました」

 

「ほんとですかー?? 見つかったんですねっ!! 

ありがとうございますー!!

 

うれしぃー~~~~♪ 

あまりにうれしくて電話の向こうの女性に、お辞儀までしてしまった。

自分で失くしてそれが見つかっただけで、こんなに嬉しいなんて。。

(別段、トクをしたわけでもないのに…) 

 

「それでは、ご本人を証明するもの(運転免許証、保険証など)と印鑑を持参して、受け取りに来ていただけますでしょうか?」

 

上野ですね。

「はーい、わかりましたー♪」

 

翌日、仕事を終えて地下鉄で上野駅に向かった。

 

「お忘れ物総合取扱所」は、東京メトロ日比谷線上野駅の定期券売り場の前にある。

 

上野駅構内の「忘れ物総合取扱所」

 上野駅構内の「お忘れ物総合取扱所」

 

事務所を兼ねた「お忘れ物総合取扱所」に入ると、書棚の中や上に、半透明の大きなボックスがずらりと並んでいた。

ここに、私のようなオッチョコチョイが落としたいろんな拾得物が集結しているのね。

 

事務員が手慣れた様子で、棚の上からボックスをおろし、ふたを開けた。

中には、この時期に失くしそうな帽子やマフラー、手袋などがどっちゃり。

その量のまた多いこと!!  

これ全部、この3日間の忘れ物なのだそう。

 

その中に私の帽子がありました!!

 帽子

 

おおーっ、やっと会えました!! 

書類にサインと判を押して、無事、私の手元に戻ってきました。

 

ここで私は、いちばん気になっていたことを質問した。

「あのぉ、この帽子、どこで見つかったんでしょうかぁ」

「大手町駅のホームで拾得されました」

 

そうですか。

電車待ちしていて帽子をカバンにしまおうとしたとき、するりと落としてしまったのだろう。または、何か取り出す時に一緒に落ちてしまったのか。

私の記憶はまるでダメダメだったのね。

 

あ~丁寧に対応してくれた西武のおじさん、ごめんなさいっ!!

そして、拾って届けてくれた見ず知らずの方、ありがとうございましたっ!!

 

もし、これで見つからなかった場合は、直通運転先の鉄道会社にも確認しなくてはならず、そうなると、手間と時間がもっとかかります。

私の場合は、お揃い柄のマフラーがあったこともあり、すんなりと見つかったほうかもしれない。

※問い合わせフォームには、詳細に記入したほうが絶対にいいし、写真など資料は多いほうが見つかる確率は高くなると思う。

 

さらに私を喜ばせたのが、これ↓ 

落し物を受け取りに行くための往復運賃は、東京メトロが負担してくれるのです。

 

落し物を受け取りに来た、と改札の人に話すと、スイカカードを操作して「そのままどうぞ」と改札の外に出してくれた。

帽子を受け取って帰るときは、「帰りはどちらまで?」と聞かれた。

池袋だと答えると、「それはJRの方が近いですね」と言われ、残念ながら、帰りの分は交通費がかかってしまったが、仕事先の白金高輪から上野までの地下鉄乗車賃は、タダになったのです。

 

へぇ~知らなかったわ~。

 

でも、これって、どうやら東京メトロだけのサービスみたい。

ネットで調べてみたのですが、東京メトロのサイトにこのような文言は書かれておらず、JRのサイトには、「忘れ物を取りに行くときの交通費は自己負担」と書いてありました。

 

ちなみに、落し物は、東京メトロで3~4日保管されたのち、引き取りがない場合は、警視庁遺失物センターに移送され、3か月後には、拾い主、つまり鉄道会社のものとなります。

 

「お忘れ物総合取扱所」ではたくさんの職員が、パソコンに向かって「拾得物の確認」をしていた。地下鉄の電車や構内にはとにかくたくさんの落し物があり、それを管理し、警視庁遺失物センターに移送するだけでも大変な作業のようだ。

本当にご苦労さまでございます。

 

これから高齢社会に突入するから、ますます落し物が増えていくんだろうなぁ

 

帽子とマフラー

 

とにもかくにも、めでたく手元に戻ってきたニットの帽子。

これで母から文句を言われずに済んでほっと胸をなでおろしたのでした。

みなさん、大事なものには名前と住所を書いて、音のなる鈴をつけておきましょうね~

そしてなくした場合も、すぐにあきらめてはいけませんよ。

 

迷える紛失物を、ちゃんと持ち主のもとに返してあげたい。

あの大量の落し物ボックスを見て、つくづくそう感じたのでした。

 

以下のサイトもご参考に

「東京都内で忘れ物をしたときの問い合わせ先」NAVERまとめ

http://matome.naver.jp/odai/2135817496687336101

 

「駅で落し物をした場合<JR>・確実に戻る方法(東京都編)」

http://matome.naver.jp/odai/2137109902742158501

 

(by りーたん)

 

3 Comments

  1. nobuko

    実は私・・・ 落し物マニアです(--//)

    道端に落としものを見つけると、写真を獲ってしまうんです。

    その性癖(?)を知っている友人など、落し物に気づくと「撮らなくていいの?」というほど。

    帽子もねえ、結構落ちています。

    頭にかぶっているものが、どうして落ちるのだろうと疑問だったのですが、今回、落ちる過程ケース①を知ることが出来て大変嬉しい。

    さらに、その落し物が持ち主に戻ったというのだから、現代の童話を見る思いです(大袈裟ですか^^;)

    それにしても、東京メトロ。落し物を受け取りに行くための往復運賃は負担してくれるなんて、凄い。ちょっと見直してしまいました。

    いや~、お母さんの帽子が戻って良かった!

  2. YUKO

    無事、帰ってきてよかったね。
    それにしても、サイトで落し物を探してもらえるなんて、進化してますよね。それがわかっただけでも、収穫ありですね。

  3. りーたん

    nobukoさん、YUKOさん、コメントありがとうございます。
    落し物マニア!!?? わー、そんな言葉を初めて知りました。
    写真を撮ってるんですか~? で、写真を眺めるんでしょうか。。
    落し物になるまでのプロセス①をご理解くださり、うれしいです。
    今回はめでたく手元に戻りましたが、ポイントは気づいたらすぐに行動に移すことのよう。
    それにしても、ネットのおかげで様々なことが進化しているんですね。知らないと損しちゃいますよね。

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