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 ガテン系・石田純一とのデート(2)

出会い系サイト・デビューから、やっと初デートにこぎつけた私、なお(53歳バツイチ=ハンドルネームはホナミ)。
初めてのデート相手は、51歳、がっちり体型で三代続いた小さな会社を経営している「kenta」さん。ガテン系かと期待?していたら石田純一だったという意外な幕開けが前回のお話。今回はkentaさんとのデートの巻、その2です。

kentaさんは、おしゃべりな人でした。
某家電ショップで待ち合わせて、ランチに行ったのはお昼からあいてる洋風居酒屋みたいなお店。kentaさん、呑みたいみたいです。私も初体験だし、アルコールでも入れて緊張をほぐしたいので賛成。
もうちっとロマンチックな店で初デートしたかったとか考える余裕もないです。はい、ガチガチです。これで好みの男性だったらまだ、ぽーっとなって、ふわふわ気分なんでしょうけど、いまいち好みじゃないし、お断り前提となると、よけい気が重く。でも、出会い系初デートというので、興味津々でもあるし。はい、混乱しまくってます。コンランショップです(落ち着け、自分)

で、がら空きの店内で席について、ビールを頼むや、kentaさん、語りはじめました。メールもかなり口数が多かったのですが、実際、顔を合わせたら、もっとすごい。一応、お互いの自己紹介的なことをさらっとすませたら、kentaさんの自分語り、始まりました。
これが、自分語り上手。これまで、何人の女の人にこの自分語り聞かせてきたんだろう? ってくらい、話慣れてます。起承転結、ストーリー、できてます。

「僕は、高校、大学とモテましてね。いや、この顔で何言ってるんだ、と思われるかもしれませんが……」
(何? その間? 「kentaさん、ハンサムじゃありませんか」とかいう相づちを期待する間なの? そうなの? じゃ、期待通り言ってあげなきゃ)
「いえいえ、kentaさん、素敵なお顔じゃないですかー」(棒)
「いやぁ、とんでもない。ホナミさん、やさしいなぁ。それでもですね、学校を出るとぱたっともてなくなるんですよ。これが、どうしてだと思います?」
(女も社会に出て経験をつむと、男を見る目が出てくるからじゃない? とは言えないから)
「どうしてでしょう? 不思議ですねぇ」
「それはね、金ですよ。僕は自分が小さいながらも会社の社長の息子だってことを、勤め先では、ふせてたんですね。あ、僕、大学出たらウチの会社には入らず、修業のために関連の会社で働いたんですよ。そこではただの平社員。とくに金もないし、上手に女をくどくでもない。大学まではくどかなくても、女は向こうから来るもんだったんですよ。それで……」

さぁ、そこからのkentaさんは石田純一ぶりを発揮。金や地位など気にせずに「素の自分を愛してくれる女性を捜すため」、という名目で 、とっかえひっかえ、女の人と付き合うんです。でも、30歳を過ぎてもそんな物好きな人はみつからない。親の薦めもあって、とうとう知人のお嬢さんとお見合い的引き合わせで、めでたく結婚。子どもも2人できました。
ところが、なんという神様のいたずらでしょう? それは今から10年前、子どもが小学生に上がった頃、kentaさんは運命の恋人と出会ってしまうのです。それは、皮肉なことにkentaさんの友人の奥さんでした。
数年、会わなかった友人が職場のそばに引っ越して来て、遊びに行くようになった。12歳年下の、昔アイドルにスカウトされかけた美人の奥さんとも親しくなる。友人が出張の多い職種で、寂しい奥さんと食事を付き合うようになる(おい、そこでなんでふたりっきりで食事なんだ? 他の友だちも呼んだら? だいたい、あなたの家庭では奥さんだって子どもだってあんたと食事しようって、待ってるんじゃないの?)と、つっこみたいけど、そこはそれ、面白いから話を続けさせる。
もう、生ビールは2杯飲んで、私はグラスワイン、kentaさんは焼酎のウーロン茶割に進んでおります。

「いやー、僕はそのとき、生まれて初めて女を好きになったんですよ」(え? それまで付き合ってた山ほどの女は何? 好きじゃなかったの? 性欲処理? それが本音?)
「それで、彼女もこんな僕を好きになってくれまして。好きになったら、もう苦しくて苦しくてね。もう、どうしようもなくなるんですよ。仕事も手につかずさぼっては、彼女の所へ行ってセックスばっかりするんです。これが、もう、いくらでもできるんですよ。1日で6回したこともあるくらい」
(いや、聞いてませんって、そんなこと)
「そのうち、ふつうのセックスじゃ足りなくなって、公園の木の陰でしたりとか、閉園した遊園地に忍び込んで、メリーゴーランドの上でしたりとか……、あ、いや、すみませんね。変な話になっちゃって。それで、あんまり辛いから、もう駆け落ちしようってことになったんです」
(おーーーー! そこまで行ったのか!)

「ふたりで逃げる相談をして、それが年末のクリスマスの2日前。最後に子どもの顔を見ようと思って、夕方、ちょっと家に寄って。その時間は女房が出かけていて子どもたちだけで留守番って分かってたもんで、子どもたちにせめてクリスマスプレゼントを置いて行こうと思ったんです」
(いやいやいや、そんなプレゼント、子どもたちにトラウマになるだけですから。遊ぶたびに、このオモチャ、パパがいなくなる前の日に渡してくれたんだよって……それ何の罰ゲーム?)

ところがkentaさんがウチに帰ると、まだ小学校にあがったばかりの下の子が大泣きしている。どうしたのか見たら、階段から落ちて怪我をしたらしい。どれくらい落ちたか、頭でも打ってないか、本人は泣いているしあわてて病院に連れて行って奥さんも病院に呼んで、あれこれしていて、駆け落ちの待ち合わせに行けなくなっちゃった。 待ち合わせ時間を随分過ぎた頃、やっと電話するけど、彼女は出ない。メールに返事も来ない。
もんもんとした時間が過ぎて、翌日、彼女の家に行ってみる。誰もいない。薄々ふたりの仲を気づいているらしい友人に連絡することもできず、2、3日すぎた。ある日、ばったり道で友人と出会う。
友人は、kentaさんをなぐって、kenntaさんは黙って殴られたそうです。そうしたら、「○子は、死んだよ!」って信じられないことを友人が言う。
「うそだーーーー!」夕日に向かって絶叫するkentaさん。

この時点で私は、ビール中ジョッキ、グラスワイン2杯、次はハイボールください。と、呑みながら(しっかりお好み焼きと唐揚げなんかも食べながら)まだまだkentaさんの話は続きます。

なんか、デートの話というよりkentaさん劇場になってしまいましたが、次回に続きますです。あ、このデートというか出会い系デビューで、少し女性ホルモンが刺激されたのか、女を取り戻したな、ということがふたつあったのでご報告します。
ひとつは、半年以上ぶりに生理があったこと。もう終わったかと思っていたんですが、メール文通の間に再びいらっしゃいまして。ん? ボーイフレンドできると若返る? とちょっと感じたり。
そして、もうひとつは、なんと! 街で男の人に声をかけられた!
池袋東武デパートの前の出店? で北海道物産展やってるのを見ていたら、話しかけてきた男性が!!
その話はまた別の回にいたしますというわけで、次回へ続きます。
次回もまた、水曜日にアップすることにします。続きを読んでやろうと思ってくださった方、(そこのヘッケルさん、sanaeさん、あなたのことですよ! コメントありがとうございます!)どうか、 よろしくお願いいたします。

to be continued(なお奈保子)

7 Comments

  1. ヘッケル

    Kentaさんの自分語りは、創作なのでしょうか? 続きに興味津々ですが、お腹いっぱいになりそうでもありますね。それにしても、デートなるものは女性ホルモンに大きく働きかけるものなんですね。次の水曜日も、楽しみにしています。

  2. なお

    ヘッケルさん
    コメントありがとうございます!
    創作かどうか? 謎ですね。
    でも、まだオチが続くので、
    次回読んてもらえたら嬉しいです!

  3. なお

    りーたんさん、心待ちにしていてくださってありがとうございます!
    水曜日まで待てないと言ってもらって、なお、頑張る気になりました。
    そこで、りーたんさんスペシャルとして、来週だけ火曜日にアップします!

    え? ヘッケルさんがジェラシーしそう?
    大丈夫、この毎週更新は、いつもコメントくださるヘッケルさんに捧ぐシリーズでしたから。言わなくてすみませんが、そうなんですよ、ヘッケルさん。

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