ご朱印さんぽ④ 佃島

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佃島は「島」とはいえ、今となってはずいぶんと、内陸の町になってしまいました。佃島の「沖」に月島が出来て、豊洲、東雲、お台場と、どんどん陸地が増えて行ったのです。

 

t_map4でも、地図を見ると笑っちゃう。佃島は、今でもきっちり江戸の頃と同じ、島の形を残したままで、「Tokyo」と呼ばれるようになった大都市の端に、ちょこんと納まっています。

それは何だか、絵本で見た「小さいおうち」を見る様で。佃島が残っているうちは、東京はヨイ、と思ってしまいます。

※古地図は app「今昔散歩」 iphone版 

発売元 BeMap Inc.

※現在地図:Google maps

 

ところで私は、恥ずかしながら、2012年4月「ぶらタモリ」第3シリーズの最終回で、佃島が取り上げられるまで、調べもせずに、佃島界隈を「江戸っ子の街」と思い込んでいました。

3代住めば江戸っ子というから、今ではチャキチャキ音がする位の江戸っ子の街ですが、元は徳川家康に従って移住した、大阪佃村の漁師30数名が住み着いた「関西人の島」だったのです。

 

佃島を対岸から見たかったので、今回の散歩は、東京メトロ有楽町線「新富町」からスタートしました。途中、ぷらぷら歩いていたら「蘭学事始」の編まれた場所を発見。杉田玄白らが『ターヘル・アナトミア』を訳した地には、聖路加病院が建っているのでありました。

 

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佃大橋の築地側から、じーっと対岸をながめていると、周囲のビルが幻と消えて、佃島と、人足寄場のあった石川島だけが海に浮かぶ景色が、眼に浮かびます。時代小説や「鬼平」長谷川平蔵ファンは、要チェックですねココ。

 

満足したら、川風に吹かれて佃大橋を渡り、佃島へ。

 

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佃島は四角い島に、道が「田」の字に通っています。その「田」の、左上の四角のあたり、かつて海と呼ばれた運河へ向かって、「住吉神社」の一之鳥居が建ってます。江戸時代には対岸から、人々が船でお参りに来たのでしょうか。

 

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実は今回、この鳥居を見るのも、佃島を歩く楽しみでした。

私は『三月のライオン』(作:羽海野チカ|白泉社刊)という、若き棋士の成長を描いたマンガのファンなのですが、お話の舞台となる「三月町」は、絵を見ると間っ違いなく、佃島。住吉神社のこの鳥居も、作中によく出て来るので、モデル地巡礼をしたかったのです。・・ミーハーな話ですみません。

 

鳥居を背にして1ブロック歩くと、住吉神社に突きあたります。住吉神社

大阪の住吉神社へは、行ったことがないけれど、お上の命令で江戸へ住むこととなった30数名の漁師さん達は、どんな思いで故郷の分社に手を合わせたのだろうと思ってしまいます。

で、ご朱印ぽん!

いつか大阪のご朱印と較べたいものです。

 鷺かな、このご朱印。灯篭などにも、同じ鳥が彫られていました。

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やれやれ、ご朱印も頂けたし、あとはのんびり島の中をさんぽします。

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昔ながらの町並みのせいか、佃島には、夢の中にいるような緩やかな時間が流れています。路地を行ったり来たり歩くうちに、お腹が空いてしまったので、有名な「月島もんじゃストリート」へ行き、遅い昼でも食べてビールを一杯と思ったら・・・

いや、凄いです! 「月島もんじゃストリート」は初めて行ったのですが。 もんじゃやの隣がもんじゃやで、その隣ももんじゃやで、はす向かいももんじゃやで、その角曲がった小路ももんじゃやで・・ともかくもうもんじゃやだらけ。

ここまでもんじゃストリートだとは思いませんでした。一緒に行ったツレと、もんじゃ気分でない時、この街の人は外食どうするのだろうと話し合いました。

 

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食事をする店を探して歩き回るうちに「こっさ」という、インテリア雑貨屋さんの店頭に「(竹製)はがしあります」の文字を発見。おうちでホットプレートもんじゃをする人は、便利だなコレと思いました。

 

そしてようやく「めし屋」という、魚を食べさせる店を発見。づけ丼とランチビールを頂きましたが、干物もお酒も美味しそう、大人向けのお店でした。

 

さんぽのお土産は、もちろん佃島の佃煮。「佃源田中屋」(創業1843年)「天安」(創業1837年)「丸久」(創業1859年)と、バリバリの老舗が、同じ道の100m位の間にあります。「田中屋が美味い」とか「いや丸久だ」と諸説があります。私は、次は他の店で買おうと思いつつ外観に惹かれて写真を撮り、そのまま「天安」で買うということが続いています。

もちろん佃煮は名物ですが、私のお勧めは「江戸風味」というオカカふりかけ。甘いんですけど、ご飯に合います。

 

【今回のおさんぽマップはこちら】(クリックで大きくなります 地図:Google maps)

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→ご朱印さんぽ⑤「築地」に続く

■よろしかったら、ご朱印さんぽバックナンバーもどうぞ

「北品川」 ②「麻布十番」

「夏詣」

(奥岡 伸子)


8 Comments

  1. nobuko

    YUKOさん、いらっしゃいませ!

    わ~! YUKOさんもそうですか。

    白魚漁の仕方を江戸に伝える為に、家康が移住させたんだそうです。今でも佃島の漁師さんは徳川家に白魚を献上しているのだと「ぶらタモリ」で見て眼がテン!でした。

    今では江戸ッ子の代名詞みたいな一角ですよね。

     

  2. りーたん

    きのうは、月島で取材(「月島4丁目住宅」という渋い名前のマンションのリノベーション実例の仕事)だったので、勝どき駅周辺をぶらつきました。あの辺りは、ほんとに今と昔の対比が面白いですよね。

    30代女性のお施主さんのお話だと、ご近所におしゃれなバーやカフェが増えつつあるそうです。最近、「イースト東京」に居を構える若いファミリーも多いようです。アクセスもいいし、昔懐かしい雰囲気が魅力なのかも。

    佃島はそのまんま残ってるんですね~。
    私も「ぶらタモリ」が好きで、佃島の放映、見ましたよ~
    改めて、お散歩したくなりました!

  3. nobuko

    りーたんさん 昨日月島取材だったんですか!それはそれは。勝どき駅周辺も、じっくり歩いてみたい場所です。

    おしゃれなバーやカフェが増えているんですか。いいなあ。そりゃチェックしに行きたい。

    >最近、「イースト東京」に居を構える若いファミリーも多いようです。アクセスもいいし、昔懐かしい雰囲気が魅力なのかも。

    そうでしょうね。昔懐かしい雰囲気って、優しいです。そうやって若い人が増えると、地元のお祭りなんかも賑わいを増すかもしれません。

    あ、お祭りといえば!佃島の盆踊り(念仏踊り)は、都の無形文化財です。一回見に行きたいと思っています。

    >私も「ぶらタモリ」が好きで、佃島の放映、見ましたよ~

    鎌倉のレポを拝読して、りーたんさんお好きそうだと思いました「ぶらタモリ」。変な看板とか、道の高低差とか、個人的にストライキングな所を突いてくるんですよね、タモリさん。

    今年はそろそろ涼しくなるらしいです。散歩にはいい季節になりますね。

  4. ガキちゃん

    古地図と現在の地図を見比べるのは楽しいですね。昨年の桜の頃月島でもんじゃを食べてから花見がてら散歩して佃煮購入の鉄板コース経験しましたが、江戸時代に月島はなかったのですね。それから聖路加病院の辺りは外国人居留地だったので立教、明治学院などミッションスクール発祥地とは聞いていましたが慶応もそうなのですね。色々興味深い!

  5. nobuko

    あ♪ ガキちゃんいらっしゃいませ~。

    >桜の頃月島でもんじゃを食べてから花見がてら散歩して佃煮購入の鉄板コース

    あー、それはいいですね!

    私もいつかやろう。 月島もんじゃは、もう何十年も「行く行く」と言っててまだ食べてないんです~。

    >聖路加病院の辺りは外国人居留地だったので立教、明治学院などミッションスクール発祥地とは聞いていましたが

    おお!立教の碑もあるんですね。明治学院もそうなんだー。私塾の形で始まって、学校になっていったんですねえ。

    >江戸時代に月島はなかったのですね。

    思いっきり海でした。有明などは埋立地のイメージが強いですけど、月島は深川と同じく昔からあったような気がしますね。

  6. ひれり

    へぇ・・・・( ..)φ
    佃島、知らないことだらけ@@
    私の脳内イメージ庫にある「佃島」がいかにファジー(懐かしい響きですな)で、「違いますから」なものなのか・・(クスン)
    おめでたい私、「テキトー女王」と呼んでもらって構わない!
    長谷川平蔵であぁーる!の大ファンな私ではありますが、あの風景にバンコクを思ってしまいました(笑)川の風景ってどこも優しくて、懐かしい。
    あんなに広大な土地を埋め立てたのですね、すごいなぁ。
    住吉神社さん、大阪から移住してくれた漁師さんはお参りの度に故郷・上方を思ったのでしょう、ちょっと切ないな。
    大阪の住吉さんのご朱印、是非拝見したいものです!

  7. nobuko

    テキトー女王、もとい ひれりさんいらっしゃ~い(笑)!

    >私の脳内イメージ庫にある「佃島」がいかにファジー(懐かしい響きですな)で、「違いますから」なものなのか・・(クスン)

    私だってそうです。

    思い切りテキトー。だからこそ、少しでもテキトーを埋めようと歩いています。鬼平カッコいいよね。 中村吉衛門、結構ツボです。

    >あんなに広大な土地を埋め立てたのですね、すごいなぁ。

    本当ですよね。

    でも 佃島自体が大川河口の洲を埋め立てて作った島らしいです。

    はるばる大阪から連れてこられて、掘立小屋ならぬ、埋め立て島に住んだ漁師さんたちは幸せだったんだろうかと、つい思ってしまいます。

    >大阪の住吉さんのご朱印、是非拝見したいものです!

    そうですよねえ・・・

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