ご朱印さんぽ③ 夏詣‐なつもうで‐

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「夏詣」って何かしら と思った方はいませんか?

アタシだよっ(古いですね ーー;)

 

6月30日は1年の折り返し、半年が終わる「夏の大みそか」です。 この日お寺や神社では、半年分の煩悩や穢れをはらう「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」が行われます。

 

大祓の行事を見がてら歩いていた私は、浅草神社でこの「夏詣」提灯に出会いました。「夏詣」という言葉は知らないし、広辞苑にも出ていません。調べたら、浅草から提唱する夏の新しい習慣とのことでした。

 

「初詣」だけじゃなく、「夏詣」もね♪

 

という、神社と門前繁華街の販促策なわけですね。フフフいいじゃありませんか。

半年も経てば、ボンノーもケガレも、みっちり溜まる現代人。除菌や消臭ばかり気にしてないで、「夏詣」をして残り半年の安寧を祈っちゃうのもよろしいかと存じます。

 

という訳で、今回のさんぽは「夏詣」

 

歩き出しは下谷です。JR「鶯谷」駅から徒歩7分、東京メトロ日比谷線「入谷」駅から2分の場所にある「小野照崎神社」が最初のお目当て。ここには、1年で2日間しか登れない富士山(富士塚)があるのです。

 

今年こそはと狙っていた下谷富士の山開きですが、行ってみたら大祓とあって結構混雑しています。ここはいったん昼食にして、第一陣の登山客をやり過ごすのが良さそう。神主さんにお祓いしてもらって、お昼を食べに行きました。

 

 

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お昼を食べた『デン』は、TV東京の深夜番組『孤独のグルメ』に出て来たお店。パン1斤まるごと器に使う「グラパン」や「コーヒーフロート」が有名です。ここんちの「コーヒーフロート」は、アイスコーヒーの上にコーン付きのソフトクリームが逆さに突きさしてあるという代物で、『孤独・・』ファンとしては、ぜひ実物を見たかったのですが・・。グラパンでお腹いっぱいになったので、今回は泣く泣くあきらめました。

 

腹ごしらえも出来たし、さてさて下谷富士登山♪

 

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小野照崎神社の富士塚は、国の重要有形民俗文化財に指定されています。登ってみると、ゴツゴツとした溶岩の登山道はかなり険しく、なるほどこれは確かにミニ富士登山! 高さ的には本物より3,771m低いですが、江戸の人々が霊峰富士に憧れた気持ちがちょっぴりわかる気がします。

 

富士山登頂(?)の後は、小野照崎神社から200mばかり入谷側にある「iriya plus cafe」へ行き、白ワインで登頂成功を祝いました。

 

イリヤプラスカフェは、下谷~入谷へ出かけることがあったら、ぜひ立ち寄ってみて欲しい一軒家カフェ。

古民家をリノベーションした内装は、作りこみ過ぎない感じが温かく、いつもゆったりとした時間が流れています。アラジンのストーブが焚かれる冬場も良いですが、戸を開け放したこの時期は解放感があり、外に座る外人さん達も気持ち良さそうでした。

 

 

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入谷の次は、言問通りをずーっと歩いて浅草へ。この日同行した友人が大大大の猫好きで、「今戸神社のご朱印帳を買いたい」と言うのでつきあうことにしました。

 

今戸神社は「招き猫発祥の地」だとかで、ご朱印にも猫がついています。

 

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若い女性の参詣客が多いせいか、今戸神社のご朱印帳は“きゃー!”っと言いたくなるほどのまピンクで、ご朱印と同じ猫のイラストがついています。

猫好きの友人は、買ったご朱印帳をいそいそと、猫の絵がプリントされたバッグにしまいこんでおりました。

 

 

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今戸まで来たなら・・と最後に寄ったのは浅草神社。 ここで冒頭の「夏詣」提灯に出会うことになったのでした。浅草神社では、茅の輪(写真に写っている茅を丸い輪にしたもの)を7日まで設置するとのこと、厄払いにくぐりに行ってはいかがでしょうか。

私はこの日「小野照崎神社」「今戸神社」「浅草神社」と、3つも茅の輪をくぐったので、これでどうだ!の完ペキ厄払い状態。

 

しかし、ボンノーやケガレというのも、きれいに落ちちゃうと淋しいもの。

さっそく伝法院通りの地口行燈を見て(※注)ウヘへと馬鹿みたいに笑った後は、ホッピー通りへ立ち寄って生ビールとモツ煮で軽くケガレて帰ったのでした。

 

 

そんな今日のご朱印、ジャン!

 

下谷坂本富士

 

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フフフ、「登拝」ってのがいいじゃないですか。

知り合いの山男編集さんも、ここは登っていないに違いない。

 

 

※注 地口行燈(江戸流ダジャレを絵にした行燈)

   「飛んで湯に入る夏の武士(飛んで火に入る夏の虫)」

   「板切り娘(舌切り雀)」

   「笑う顔に フグ来たる(笑う門に福来たる)」

等々、江戸っ子も馬鹿だねって地口が大変微笑ましいのであります。

 

■本日歩いたルートマップはこちら。クリックで大きくなります。

歩いた距離は約5㎞でした。(地図:google maps)

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 →ご朱印さんぽ④「佃島」へ続く

 

■よろしかったら、ご朱印さんぽバックナンバーもどうぞ

「北品川」 ②「麻布十番」

8 Comments

  1. kaoru

    浅草寺の「夏詣」。響きがよくて粋な感じだから、これから流行るかも。
    さすが国際的にも人気の名所だけあって、なかなかのやり手ですね。

    1年に2日しか山開きしない「下谷富士登山」もかなりレアな体験。
    江戸の人たちにとっても「富士山」は憧れだったのね~。

  2. nobuko

    kaoruさん

    >浅草寺の「夏詣」。響きがよくて粋な感じだから、これから流行るかも。

    いいですよね。 浅草寺のほおずき市(8.9日)や下谷のあさがお市(6.7.8日)‥寺や神社にも行事があるし、ビールの美味しい季節ですもん。

    >江戸の人たちにとっても「富士山」は憧れだったのね~。

    江戸時代は、今より遠くに見える場所も多かったし、憧れも強かったんだろうなあと思います。

  3. nobuko

    YUKOさん

    >ホッピー通りってのは知らなかった!

    まぢすか?! 個人的には竹下通りぐらい有名だと思っていました(--;)

    伝法院通りと花屋敷通りをつなぐ縦の道。「モツ煮通り」とも言われます。お近くにお出ましの節は、ぜひケガレなくちゃ~ん♪

  4. ひれり

    「夏詣」、はじめて聞きました。
    そうそう、7月に入って「後期」ってびっくりしちゃった、早いね。
    相変わらず スキのない5㌔、「ご朱印ツアコン」ってのがあるのなら一級免許所得は間違いないわ@@
    最強厄払いの後に、自らケガレてきちゃうなんて・・(笑)
    そりゃ、厄払いの神様もヤリガイのあるお祓いの方が気持ちが入るってもんです!(ホントか?爆)次の参拝に備えて完璧ですな
    ウフフ、でもケガレのうちに入んないわよね、「お疲れ乾杯」♪
    今戸神社さんはサラサラ熟練、下谷坂本富士は律儀なご性格がうかがえます、素敵!!

  5. nobuko

    ひれりさん 「夏詣」って知らなかったでしょ?

    広辞苑で確認後、以前取材したことのある神社本庁へメールを差し上げ、伺いを立てましたわアタシ。

    「日本の新しい習慣づくり夏詣実行委員会」がお作りになった言葉みたいです。

    私は、こういうの良いと思います。土用の丑の日にうなぎを食べるのだって平賀源内さんがプランナーとなって広めたんだも~ん。

    >最強厄払いの後に、自らケガレてきちゃうなんて・・(笑)

    シャンプーの後、砂場へ突進する猫状態(^^;)

    >次の参拝に備えて完璧ですな

    うまいね、どうも。

    今度から「次の参拝に備えて、お祓いし甲斐のあるようにケガレつけてるの~」と言おうっと。

  6. nobuko

    ガキちゃん、いらっしゃ~い♪

    読んでくれてありがとう!

    >幼い頃「輪くぐりさん」と言う神社のお祭りに行った記憶があります。

    おおお!そんな楽しい神社もあるんですね。

    >輪をくぐるだけで厄払いできるなんて楽しい

    そう、そのお手軽さがまたいいですよね。

    正式には輪をくぐって左回りに戻ってまたくぐって右回りに戻って、またくぐって左回りに戻る。

    横8の字を描くようにくぐりながら「文月の、夏越しのはらえする人は、千歳の命延ぶと言うなり」と唱えると満点らしいです。

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