飛騨高山で情熱料理人と出会う2「オステリア・ラ・フォルケッタ」

山形のイタリアン、アル・ケッチャ―ノが超有名になって、地方のイタリアンが脚光を浴びるようになっている今日このごろ。
高山にもクッチーナ・デル・テリトーリオ(地の食材を使った料理)を出すイタリアンがあると聞き、出かけることにした。
高山一の観光地の古い街並みから歩くこと約7分の住宅街。
レストランは築100年ほどにもなる町家を利用した空間だ。
高山には古民家のカフェやレストランがたくさんあるが、このオステリア・ラ・フォルケッタは、この雰囲気で勝負をしているわけではなく、料理そのものが実によかった!!
エントランスを抜けるとカウンターのオープンキッチンがあらわれ、その右手にテーブル席のダイニングがある。古民家ならではの梁を現しにした空間は天井が高く、開放的だ。
カウンターに座り、メニューを開くとそそられるものがいっぱい。
何をたのむべきか真剣に迷ってしまう。まずは赤のスプマンテでのどを潤す。
そして、和牛LOVERの同行カメラマンがオーダーしたのは、飛騨牛の前菜。
手前が飛騨牛のコンビーフ、その奥が飛騨牛の干し肉のスライスを入れたサラダ、右側が飛騨牛のトリッパ風。
コンビーフも干肉も、もちろん手作り。味がギュッと濃厚でBuono!!
飛騨の生乳を原料としたモッツァレラとトマトのムース。
モッツァレラは、イタリアのとはちょっと違ってフワフワの食感でクリーミー。そのチーズに合せて、トマトも一旦ジュースにしたものを泡立て、ゼリー状に固めてある。中央のトマトのピクルスも自家製。
そして私のイチオシ前菜が、地酒の酒粕で巻いたフォアグラのテリーヌ。
干し柿を芯にして、フォアグラを巻き、その外側に高山の地酒「山車」(さんしゃ)の酒粕を巻いて、炙ってあるのだそうだ。複雑で奥深い味わいがワインにぴったり。もちろん、日本酒にも合うだろう。付けあわせのミョウガやゆで玉子のピクルスもいい感じだ。
パスタは、「タッコーニパスタ 飛騨牛の黒胡椒煮込み」を二人でシェア。四角い手打ちパスタに飛騨牛のすね肉の黒こしょう煮がからまり、芳醇な味わいだ。
さらにメインに飛騨牛のカツレツ。
厚みたっぷりの赤身肉に、ナッツの衣をまとわせた一品。かみしめると香ばしいナッツの香りと肉汁が、口の中をかけめぐり、つぶつぶのマスタードが絶妙のアクセントに。ああ、やばい。写真を見て思い出しただけで、生唾がわいてくる。
最後に自家製のレモンチェロをいただいて、至福のディナーを終了。
シェフの土井正行さんは高山の出身。旅行会社でサラリーマンをしているときから料理に興味をもち、趣味でいろいろ作っていたそうだ。その趣味が高じて、会社をやめてイタリア、シエナの料理教室に入学。その後、ルッカ、ピアチェンツァ、アルト・アディジェで修業し、高山に戻ってきてオステリア・ラ・フォルケッタを開業した。夏はトスカーナスタイル、冬はアルト・アディジェ(イタリア北東部、ドイツ、オーストリアに近い)スタイルの料理が増えるそうだ。
土井という名字に親近感を持ちつつ、高山でしか味わえないイタリアンに満足。
今後、地方に行くときは、まずクッチーナ・デル・テリトーリオのイタリアンレストランを探すのがパターンになりそうだ。
あっぱれご当地イタリアン。
(土井ゆう子)







7 Comments

  1. スナイダー純子

    このイタリアンは絶対に美味しいと思う!最近、アメリカのイタリアンは食べなくなってしまいましたが、これは食べてみたい!日本はイタリアンもすごいですね!しかも、飛騨で(アッ、失礼!)。

  2. ruu

    「クッチーナ・デル・テリトーリオ」覚えました!
    最近は、地方の方が豊かで満足度高し!
    インスパイヤされる食材もあふれているしね。

  3. へんみ

    冬に名古屋へ行くので、飛騨まで足をのばして、このレストラン、行ってみます! アルト・アディジェ、期待して。
    あ、ワインはいかがでした?

  4. ヘッケル

    へんみさん。
    ワインは・・・。スプマンテのハーフサイズボトルが4種くらい。私たちが頼んだのは確か3000円ちょいくらい赤ワインでした。同行のカメラマンさんにリーズナブルなのをオーダーしてもらったので、あんまし覚えてません。でも、おいしかったよ。

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