関西風おでんとマデイラワインに酔う“大塚”の夜②

「亀甲」にて、おいしいお造りと関西風おでんを堪能。

その話は「関西風おでんとマデイラワインに酔う“大塚”の夜①」で読んでね。

 

酔いどれの超熟女がふたり。

食事の後は、バーを探訪するのがいつものパターンです。

事前に“大塚”のバーを探したところ、すごく気になるお店を発見しました。

「亀甲」の近くだったので、怪しげなラブホのネオンを浴びながら、ちょっとだけ歩きます。

 

マデイラワインの品揃えでギネス記録を持つバー

 

名前は「Leandro(レアンドロ)」。

ここはマデイラワインが揃っているという、レアなバーなのです。

カフェ・バーというだけに、店内は割と明るめの健全ムード。長いカウンターにはマデイラワインを中心にさまざまなお酒のボトルがズラリ。マスターお一人で切り盛りしていらっしゃるようです。

 

 

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「こちらではマデイラワインがいただけるんですよね・・・。でも、どんなのを飲めばいいのか、よくわからないんですけど・・・」というと

「じゃ、いろんなタイプを飲み比べてみては」とご主人。

よくわからないときは、言い成りになってみるのが一番、というわけでおまかせすると、またたく間に目の前にグラスが8個並びました。

向かって左側の4個が白ブドウ、右側の4個が黒ブドウを使ったものだとか。

少しずつ味わいます。

外側のグラスほど、芳醇で味わいが濃く、内側になるほどあっさり軽やかになります。

 

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味わいはシェリーにも似ているような気がするし、ポルトガルのポートにも似ています。それもそのはず、マデイラワインって、ポルトガルの首都リズボンから南西に約900キロの大西洋上に浮かぶ小さな島、マデイラ島で造られるワインだったのです。

醸造工程で、ぶどうの発酵の途中にスピリッツ(主にブランデー)を加える酒精強化ワイン。アルコール濃度が高くなることにより、酵母の働きが止まり、ぶどう果汁の甘みが残っているワインなのです。

ポートとの違いは、酒精を加えて発酵を止める前に、加熱処理をしている点。この加熱により独特の風味が生まれるのだそうです。

 

 

大胆にも生まれ年のワインも飲んじゃいました! 

 

馥郁たる香りを楽しみながら、マデイラワインの伝道師と言われる主、鈴木勝宏氏の話に耳を傾けます。

そのうち、生まれ年のマデイラワインを飲んでみては、ということになりました。年齢がバレちゃいますが、めったにない機会です。

 

 

生まれ年のマデイラワインを味わいます。

生まれ年のマデイラワインを味わいます。

 

一瞬、高かったらどうしよう・・・・と不安になりましたが、

マデイラワインは、栓をあけても、常温でも、劣化することがほとんどないので、保存が比較的簡単。年代物のお酒でも、そんなに高価ではないそうです。

 

1957年のマデイラワイン。同行の友人はひとつ上の1956年生まれ。

われわれと同様、熟成されて、とってもいい香りでございますよ。

 

こちらのお店には、100年以上まえのマデイラワインもあるというので、見せていただきました。1850年といえば、12代、徳川家慶の時代。ペリー来航の3年前です。その時代に作られたワインが今でも飲める状態にあるなんて、アメイジング。

 

1850年に作られたマデイラワイン。

1850年に作られたマデイラワイン。

 

せっかくなので、マデイラワインにあう料理もオーダーしてみました。

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自家製のパンに、ゆでた豚肉とわさび菜をサンドしたハンバーガーのようなもの。

 

 

ドライフルーツや香辛料がたっぷり入ったスイーツ

Bolo de mel de cana (ボーロ デ メル デ カナ)。黒砂糖の風味とドライフルーツや香辛料が香るスイーツ

 

 

マデイラ島のスイーツ、ボーロ デ メル デ カナは、ざっくり手で割ったような状態でお皿にのって出てきます。これはナイフを入れないほうが幸福になるとか、縁起がいいとかって言われているからだとか。おもしろいですね。

 

ここレアンドロでは、レアなマデイラワインに加えて、とびきり素敵な出会いがもうひとつありました。

カウンターで一人、ワインを飲んでいた若者は、大阪芸術大学演奏科に通うギタリスト。そしてポルトガルギター(ギターラ)の名手だったのです。超熟女のわたしたちに聞かせてくれるというので、お言葉に甘えて弾いていただきました。

 

ポルトガルギターを生で聴くのは、初めてです。

ポルトガルの酒場で歌われるファドの演奏に使われるポルトガルギターは、時に哀愁に満ちて切なく、時に迫力ある音色を響かせます。こんなに間近で聴けるなんて、生の迫力に、ただただ感動でございました。

 

 

 

ポルトガルギターを弾く山本真也氏。

ポルトガルギターを弾く山本真也氏。

 

超熟女年代の息子と同じか、それよりも下の年代の山本氏。話を聞くと、プロとして活動する傍ら、税理士を目指しているそうです。

好きな音楽の道を頑張って!! と親心のような気持ちで応援したくなりました。

そして、素敵な演奏をありがとう〜。

 

さて、時計の針が11時半を指し、山手線に乗って家路へと帰る時間になりました。

後ろ髪を引かれながら、人生初の大塚での飲み&食べ歩きは、大満足のうちに終了となりました。

今度はどこへ出かけようか。

また、知らない街で飲んでみたいものです。

 

TEXT by YUKO DOI

 

 

 

4 Comments

  1. けい

    ひゃー!
    おでんの次はうってかわって、超オサレ!
    この引き出しの多さが超熟女の魅力ですね

    ずらっと並んだワインの壮観なこと!
    江戸時代につくられたワインってはじめて見たし
    ギターを弾く若者のしゅてきなことといったら
    アメイジングなのら

  2. nobuko

    マデイラワインのソースや煮込みは食べたことがありますが、ワインそのものは・・・飲んだことがあったかなあ??

    100年前のものまで、普通に飲めるなんて凄い。
    甘いのかな・・(^^;)

    こっくりとしたワインにギターラだなんて、いい夜でしたね。

  3. yuko

    けいさん
    いつもコメント、ありがとうございます。

    「ギターを弾く若者のしゅてきなことといったら
    アメイジングなのら」

    ほんと。あとでネットで検索したら、けっこうポルトガルギターでは有名な人でした。
    そもそも、ポルトガルギターを弾く人自体が少ないみたいで・・・。

    酒場でのこういう出会い、いいですよね。

  4. yuko

    nubukoさん
    [マデイラワインのソースや煮込みは食べたことがありますが、ワインそのものは・・・飲んだことがあったかなあ??]

    レアンドロのマスターも、最初は料理からマデイラワインに入ったそうですよ。
    好きが高じて、いまのバーを開くことになったそうです。
    マデイラヘ行くとき以外は、お店を休むことはないそうです。

    マスターにしろ、ギタリストの若者にしろ、好きなことに一生懸命な人は素敵。
    大塚の夜、最高でした。

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