酸梅湯(シュンムイトン=サンメイタン)をつくる。

街角にある「涼茶舗」と呼ばれる場所は身体によさそうな飲み物がいろいろある。定番は廿四味(ヤーセイメイ)。これは苦い。きっと身体のためになるものが24種ぐらい入っているのだろう。最初は敬遠していたがいつの間にか好きになったから不思議なものだ。
苦いのはちょっと、というときは五花茶(ンー・ファー・チャ)、雪梨茶(シュッ・レイ・チャ)あたりが飲みやすくておいしい。これらは店頭に茶碗に入って並んでいる。好きなものを指差して、その場でぐいっと一気に飲むのが気持ちいい。

 

暑い日には冷たい五花茶! ごくごく飲んだある日、香港島の2階建て路面電車で西營盤という街へ行った。
高層ビルが立ち並ぶセントラル地区から少し西へ進んだあたりで、乾物を扱う店、中医(漢方)の薬材を扱う店などが多いエリアだ。
ここで干しエビや貝柱などの乾物を物色しているとき、乾燥サンザシの袋を並べている店に目が留まった。サンザシ、といえば酸梅湯(サンメイタン。広東語ではシュンムイトンと発音)。中国で好んで飲まれる酸っぱ甘い飲み物だ。これも多くの涼茶舗で置いている。夕食時のレストランで置いているところもある(ちなみに、廿四味や雪梨茶などはレストランでは見かけない)。

サンザシ
ふと、自分で作ってみたいなと思った。薬材店によっては、店先に材料ひと揃えがパックになったものを売っている。以前、酸梅湯の安ーいパックを買ってみたのだけどほとんどがサンザシで、あとは甘草のかけら以外、何が入っているのか判別できなかった。本当にあんなものなのだろうか?
店のおじさんに声をかける。
「酸梅湯作りたいんですけど、これ(サンザシ)のほかに何を入れたらいいんですか」

おじさんが教えてくれたものを書き留める。

「羅漢果」
「甘草」
「烏梅」
これをサンザシに少しずつ加えて煮出せばいいという。
30分くらいでいいですか。
「そんなに煮なくていいよ。15分くらい」
わかりました、では、ラカンカとカンゾウとウームイください。
「うちにはない」
どこで売ってるの?「漢方薬屋」。

 

 

最初のお店

ここらへんの区別がいまいちつかないのだけど、漢方と薬材屋はまた別なのか。なんとなくイメージはわかるので(すいません、わかるけど説明がうまくできません)、おじさんのところではサンザシだけ買った。

 
甘草は中国系デパートの漢方薬材売場で購入。鹿の角とか売っている横に並んでいた。

ラカンカは?「ない」烏梅は?「ない」

じゃまた次の店だ。
ラカンカは次に行った薬屋にあった。こちらは大通り沿いにある「中医」「中薬」などの看板が出ている店。普通の薬もあり、店頭には貝柱などの乾物もあるような店だ。
中国料理によく使われているキヌガサタケという食材(白い網のような外見)があるが、これはこういった薬屋で売っている。食材と薬材の線引きがどうにもよくわからないのだけど、これが医食同源てやつなんだろうか。

それで、烏梅はありますか?「うちにはない」。
えーと、どういう店にあるんですか?
「薬屋。だけどうちは置いてない」

同じような品物を扱う店が軒を並べていることが多いのが香港のありがたいところで、隣の隣あたりの店で見つけた。
なんか、べたべたした感じの黒い実だ。ちょっとだけ買ってみる。

烏梅 かんぞう

 
ということで、そろった材料。

 

材料

 

これを煮出す。
いろいろ煮出すことが多い土地柄なんでしょう、どこの日用品店でも、安~い布袋を売っている。「2元」と書いてあるから、この袋はだいたい25円ぐらいだ。惜しげなく使える。

 

袋
材料を入れる。あ、材料は一度洗う(水に浸すとか熱湯をかけるとか)ことをおすすめする。乾物やお茶って、ビニール紐などが混入していることが多い。どういう環境で乾燥されているのかよくわからないから。

 

 

袋に入れる

どーんと鍋に入れて10分煮出してみたら、もうすっかり味が出ていた。サンザシのすっぱさ、ラカンカの甘み。甘草はケチったせいかあまり効果なし。烏梅はなんだかよくわからず。でも夏向きの酸味でおいしい。人によっては氷砂糖を入れたりもするみたい。夏バテに効きそうです。

そしてなぜ、ここから先の完成品画像がないか。

写真を撮らずに飲んだからです。冷やしたらおいしかったです。詰めが甘くてすみません。

 

 

 

 

♪タムラ

2 Comments

  1. タムラ

    YUKOさん、夏の疲れた体に酸味が合う気がします。私はじつはあまり外で飲むことはないのですが、温かくしてもいいし、ソーダで割る、焼酎で割るなど、好みに合わせた楽しみかたができるんですよ。

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