蒲鉾放浪記 ④京都府京都市「京かまぼこ 茨木屋」

_DSC3467

京都の寺町通りといえば、京都の台所「錦市場」の東側をかすめつつ、南北に伸び、さまざまなショップが並ぶアーケードスタイルの商店街。

 

その名の通り、通り沿いには寺社がたくさん。なんでも応仁の乱で荒廃したこの通りに、寺社を集め再興させたのは豊臣秀吉だとか。江戸時代には書物や数珠、文庫、筆、薬などを商う商人や、紙や三味線などの職人たちがこの道沿いに集まり住み、現在も牛肉の「三嶋亭」、マツタケやタケノコなどの季節の京野菜や漬け物を販売する「とり市」など、名店が多いところです。

 

 

 

そんな寺町商店街の北の方にあるのが「京かまぼこ 茨木屋」

入るのがちょっとためらわれるくらいたいそう立派な店構えです。

 

_DSC3495

もともと本店は、中京区柳馬場押小路というところにあり、こちらは明治2年創業という老舗の風格漂う木造建築のようです。

歌舞伎、落語などで有名な桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)「お半長右衛門」、帯屋長右衛門の屋敷のあった場所にあるとのことですが、平成24年1月をもって閉店。寺町の新店舗に引き継がれたとのことです。

 

 

中に入って、どんな蒲鉾があるのかさっそく探索です。

 

_DSC3474

正面にガラス張りのショーケースがあります。進物に適した高級蒲鉾が並びます。

_DSC3477

鱧を使ったかまぼこがあるかと思えば、チーズが入った洋風蒲鉾もあり。目移りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_DSC3470

_DSC3486

お惣菜として揚げかまぼこや魚そうめん、鱧も皮などが単品で買えるコーナーもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラスのショーケースをのぞいているとき、目にとまったのがコレ。

 

_DSC3483

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創業当初(明治2年)から作り続けている逸品「もみじ焼き」。

どうやら予約以外での購入分は、毎日ほんの少量しか作っておらず、午前中にはなくなってしまうとか。残念!

ないとなるとよけいに食べてみたくなりますね。

 

ところで京都の夏といえば祇園祭。

寺町通りを歩いていると、どこからともなくコンコンチキチン・コンチキチンのお囃子が流れてきます。

そして祇園祭の頃といえば、鱧(ハモ)が旬。

「茨木屋」には、鱧100%の蒲鉾「鱧魚羹」(はもぎょかん)という蒲鉾がありました。な、なんと1枚 2,700円也

せっかく京都まで来たのだからと、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いました!!

 

幅が広くずっしりと重い蒲鉾

幅が広くずっしりと重い蒲鉾。1枚320グラム。鱧100% 無でんぷん板かまぼこ。

_DSC3817

包装をとったらこんな具合。この焼き目、「粒焼」というらしいけど、個人的にはあまり好きになれませんでした。だって、ちょっと蛇のウロコに似てるんだもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_DSC3818

 

 

贅沢に厚めに切って、シコッ・シコッ・ぷりっぷりの食感を楽しみます。

噛みしめると深い味わいが・・・・・・。

その味の濃さは、半端ない~。ちょっとビックリです。

 

そして、京都の夏の食卓を彩るのが「魚そうめん」

蒲鉾のタネを、細長くそうめん状にして湯であげたもので、特製だしが付いています。

夏が旬の活け鱧の切り落としを蒲鉾で表現したのが「魚そうめん」で、夏季限定商品。京都では古くから親しまれているものです。

 

 

_DSC3632

「京柳 魚そうめん」ワンパック100グラム。

白と緑(抹茶)の2色入り。

白と緑(抹茶)の2色入り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たっぷり冷やして、だし汁にくぐらせていただきます

たっぷり冷やして、だし汁にくぐらせていただきます。

 

好みによりワサビ、または柚子果汁を少しかけると香り高くなり、冷酒のアテにぴったり。温泉たまごを添えるのもグッドでしょう。

 

さらにおすすめが、きくらげ入りの「はも天」、竹輪と蒲鉾の間のような「北がた」。端から端まで、全部制覇したいところですが、今回はこのへんにしておきます。

 

 

きくらげ入りの「はも天」

 

きくらげ入りの「はも天」。

きくらげ入りの「はも天」。

 

人気商品「北がた」648円

人気商品「北がた」648円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_DSC3832

「北がた」は若狭の一塩物をほうふつさせる素朴な味わい。弾力のある食べ応えに、磯の香り、香ばしさが特徴

 

海までの距離が遠い京都の町では、「若狭の一塩もの」が珍重され、蒲鉾や竹輪といった加工食品が発達したそうです。

季節を感じさせる商品が多いのも、〝京かまぼこ〟の特徴だといえるでしょう。

 

老舗高級店だけに原材料のすり身に関するこだわりも、かなりのもの。詳しくは「すり身のこと」をクリックしてください。

 

盛り塩のある玄関先。木の看板が歴史を感じさせる。

盛り塩のある玄関先。木の看板が歴史を感じさせる。

買い求めた蒲鉾の包装の中に入っていました

買い求めた蒲鉾の包装の中に入っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●京かまぼこ 茨木屋 寺町本店

075-251-6711

京都市中京区寺町三条上る

 

※次回は京都・綿市場の中にある蒲鉾やさんをご紹介しますね!

 

リポート/自称〝かまぼこ大使〟こと YUKO DOI

 

 


2 Comments

  1. nobuko

    ううう、焼き目のついたかまぼこが美味しそう。
    魚そうめんも美味しそうですねえ。
    夏の会席などで鯛そうめんを食べることがあるけど、こういう風に買って食べられるならいいですね。

    5月に京都にいった時に寄れば良かったなあ・・

  2. YUKO

    NOBUKOさん。京都のかまぼこは板付きで、焼きめの入ったものがけっこう多いようです。魚そうめんも、このかまぼこ屋さんだけでなく、あちこちで見かけました。京都の夏を感じさせる逸品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。