蒲鉾放浪記⑩ 広島県・尾道の「桂馬蒲鉾商店」

広島県・尾道は瀬戸内海に面した、穏やかで風光明媚な町。

本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」の本州側起点であり、海にかかる橋や、行き交う渡船が日常の風景となっている、美しい町です。

C.J.WOMANの年代なら、大林宣彦監督の映画「転校生」のロケ地として知っている人も多いのでは。

 

JR尾道駅の東側から始まるアーケートの商店街「尾道本通り」を少し進んだところに「桂馬蒲鉾商店」はあります。

 

坂の上から見下ろした尾道の町。

坂の上から見下ろした尾道の町。

尾道本通り

尾道本通り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創業は大正2年。

歴史がありますね〜。

店名は、創業者の村上桂造さんの干支が午年(うまどし)で、大の将棋好きだったことに由来しているそうです。

 

ここの蒲鉾がスゴイのが、原料のすべてが瀬戸内以西の底網で水揚げされる天然生魚を使っているという点。今どき、そんな蒲鉾って、めったにないと思います。

ハモやグチ、エソ、イカなどのすり身に、昆布出汁と天然の塩を加え、初代の教えの「磯の香りのする蒲鉾」造りにこだわっているそうな。化学調味料や合成保存料などの添加物は使っていないとのこと。

 

 

尾道本通りのなかにある「桂馬蒲鉾店」の外観。

尾道本通りのなかにある「桂馬蒲鉾店」の外観。

 

 

お店のなか。お客さんが絶えません。

こじんまりとしながらも高級感漂う店内。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こじんまりとしたお店のなかには、見た目にも美しい蒲鉾やてんぷらが並んでいます。どれも和菓子のようにきれいで、なんだか気品があります。

上段に全種類が一つ一つ並べられ、1個の価格が記載されています。

下段のショーケースのなかには、詰め合わせが。

 

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和菓子のように整然と並ぶてんぷらたち

できたてのてんぷらやちくわが、ケースのなかに和菓子のように整然と並ぶ。

 

 

 

1個ずつ、好きなだけ買うことができ、注文すると、このガラスケースのなかから取り出してくれます。

実はお店の真向かいに、お休みどころがあり、買ったてんぷらや蒲鉾をすぐに食べることができるのです。

温めるためのオーブントースターやお茶も用意されています。

 

桂馬蒲鉾商店の向かいにあるお休み処「駒や」

桂馬蒲鉾商店の向かいにあるお休み処「駒や」

お茶や温め用のオーブントースターが用意されているとともに、桂馬蒲鉾のウンチクなどが掲示されている

 

 

 

 

というわけで、さっそく名物の「柿天」と「駒焼」を1個ずつ買って実食。

 

右・柿天、左・駒焼 各210円(税別)

右・柿天、左・駒焼 各210円(税別)

 

 

これはお土産で買って帰って、同じものを食べてからわかったのですが、できたてのてんぷらは、時間がたったものと全然違う。ふんわりしていて、すごくおいしい!

だから、ここで買ってすぐに食べるのは大正解!!

 

「柿天」は小判形のてんぷらに、プラスチックでできた茶色のスティックが刺さっているだけなのに、干し柿に見えるから不思議。てんぷらの表面のシワシワが、干し柿に似ているからでしょうか。

この柿天、初代の方が広島特産の干し柿が、すだれのように吊り下がり、干されているところを見て、考案されたとか。センスありますね。

ぷりんとした歯ごたえと、きめ細やかな食感。

 

「駒焼」はひとつひとつ丁寧に手焼きし、屋号を焼印してあります。卵が入ったふんわりした食感で、ほんのりとした甘さに、癒されます。

 

そして今回、お土産に買ったのが、秋限定のてんぷらも入った小さな詰め合わせと、基本の上蒲鉾。

 

「秋のまごころ」1,660円

「秋のまごころ」1,660円

 

上蒲鉾(白)762円

上蒲鉾(白)762円

 

柿天が2つ入った、小さな詰め合わせ「秋のまごころ」。他には豆ちくわ、もみじ、ごまの風味でころんとした形の茶壺、ごぼう天(白・茶)が入っていました。

 

上蒲鉾は、表面の美しい“ちりめんじわ”が、職人が伝統的な方法で手間隙かけて作った証。そのおいしさを物語っています。

 

尾道の最上級蒲鉾とてんぷら。

機会がありましたら、みなさま、ぜひぜひご賞味ください。

 

桂馬蒲鉾商店

広島県尾道市土堂1-9-3

0848-25-2490

 

 

リポート/かまぼこ大使のYUKO

 

 

8 Comments

  1. nobuko

    あ、出た。 桂馬と柿の天ぷら。

    これ見た瞬間、yukoさんの顔を思い浮かべましたよ。

    しかし、さつまあげに柿のへたつけるって考えたのは偉いです。
    え~・・こんな小細工と思いつつ絶対欲しくなる。
    バリバリの老舗の遊び心ですよね。

    瀬戸内以西の底網に限っているんですか。知らなかった。

    1月に尾道も寄るので、出来立て食べます!

  2. yuko

    nubukoさん

    桂馬は今回2度目の訪問でした。以前は、原料のこととか、あんまり気にしてなかった。
    今回は、お店のお姉さんが「瀬戸内海の魚で作ってるんですよ」と教えてくれた。

    尾道、久しぶりに行きましたが、いい町ですよね〜。
    海沿いにある「しみず食堂」もよかったよ。

  3. るう子

    「柿天」「桂馬」もすごいけど、よもぎの焼き餅みたいのやもみじなど、ほんと和菓子みたい!揚げたて食べてみたい~❤❤ 蒲鉾って奥が深いですねー。

  4. yuko

    るう子さん
    焼き餅みたいなのも、もみじも全部、練り物。それぞれ食感も異なり、おいしかったですよ。見た目が可愛いでしょ。季節ごとに、いろんなアイテムがあるようです。

  5. 花村 桂子

    和菓子かと思ったら練りものなんですね!
    なんて素敵なレトロな店内
    お休み処で食べてみたい
    尾道行ったことないんです
    いつも通るだけで。行きたくなりました。
    それぞれ食感がちがうってスゴイ

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