富士山が見える宿「湖山亭うぶや」(河口湖)/前篇

シドニーに住むいとこのジュンコちゃんが、久しぶりに里帰りするという。

これぞニッポンという気分を味わってもらいたくて、東京からの小さな旅を計画した。

行き先は河口湖。

温泉と富士山、この両方を楽しんでもらいたくて旅先を選んだのが、心配なことがあった。

富士山がちゃんと見えるかどうか、だ。

 

秋~冬にかけては晴天率が高く、富士山が見られる可能性が高いが、春~夏の間は気温の上昇に伴い雲が多く発生する。たとえ晴れていても富士山が見えないことが多い。

そして自慢じゃないが、ワタシは富士山との相性が極めて悪い。

 

昨年の7月頃、仕事で箱根へ出かけたおりなど、芦ノ湖と富士山の写真を撮影するため、3日連続、日の出とともに芦の湖畔で富士山の出待ちをしたのに、とうとう一度も拝むことができなかった。

 

今年の3月にも富士山特集の記事を書く事になり、忍野八海まで出かけたが、その日は生憎の雨。ついぞ、富士山を見ることができなかった。

 

仕事で出かけると、富士山に嫌われる。

これはワタクシのせいではなく、きっと、同行のカメラマンと富士山の相性が悪いのだと思うのだが、確信は持てない。

今回は、どうかどうか富士山が見えますように、と祈りつつ当日を迎えた。

 

富士山の世界文化遺産入りも確実視され、富士山関連はなんとなく今、盛り上がっている。

 

東京駅八重洲南口より高速バスに乗る。

東京~河口湖間4枚つづりの回数券6000円を購入。

2人で往復するから、片道1500円也。

 

 

バス

バス2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10:10

さぁ、年齢を合計すると105歳という熟女2人旅の出発だ。

東名で事故渋滞が少々。

足柄サービスエリアで1回の休憩をはさみ、バスは13:30頃河口湖駅に到着した。

 

天気はうすぐもり。日ざしはあるのに、富士山の姿はどこにも見当たらない。

 

 

河口湖駅内にあるカフェで「吉田うどん」なるものを食べてから、ホテルの送迎車に乗る。宿は14:00~チェックインできる。

 

今回選んだ宿は「湖山亭うぶや」

川口湖の北東側「産屋ヶ崎」に位置し、お天気にさえ恵まれば全客室と大浴場から富士山が見えるというロケーション。

富士山を存分に楽しむために、客室の窓を大きくしたり、浴室の窓ガラスを曇らなくしたりと細やかな工夫がされているらしい。

 

 

 

山小屋風造りの河口湖駅

山小屋風造りの河口湖駅

「湖山亭うぶや」エントランス

「湖山亭うぶや」エントランス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロビーへ案内され、お抹茶とお菓子が供され、宿張を記載。

 

 

抹茶と和菓子。外国生活の長いいとこにとっては、ことのほかうれしいかったようです。

抹茶と和菓子。外国生活の長いいとこにとっては、ことのほかうれしいかったようです。

 

日本庭園の中庭が美しいラウンジ

日本庭園の中庭が美しいラウンジ

 

 

 

そして3階の客室へと案内される。

「わぁ~、広い!!」と歓声。

今回は家族8人くらいでも宿泊できそうな、とても広い部屋を用意していただいたようだ。

 

和室の続き間

和室の続き間

ゆったりソファのリビングルームもついている。

ゆったりソファのリビングルームもついている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に入ってすぐ目の前にある水屋

部屋に入ってすぐ目の前にある水屋

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洗面台はダブルシンク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客室係がお茶を用意し、館内の施設について説明してくれる。

客室係がお茶を用意し、館内の施設について説明してくれる。

客室に入って再びお茶菓子を供される 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に河口湖。でも雲が多く、残念ながら富士山は見えない。

目の前に河口湖。でも雲が多く、残念ながら富士山は見えない。

 

 

 

 

 

一瞬だけ雲がうすくなり、富士の山肌らしきものが見えるも、すぐにもとに戻り、さらに濃い雲のなかへ。

富士山はあきらめて、お風呂へGO。

 

この宿では2~3階に男湯が、4~5階に女湯がある。私たちは早々のチェックインだったからか、浴室にはまだだれも人がいない。貸し切り状態だった。

 

 

 

 

4階 大風呂「水鏡」。河口湖を目の前に、大きなガラス張り。でも今日は雲が多くて富士山が見えない。

4階 大風呂「水鏡」。河口湖を目の前に、大きなガラス張り。でも今日は雲が多くて富士山が見えない。

5階にある露天風呂「二つ富士」

5階にある露天風呂「二つ富士」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本来なら、このお風呂の真正面に富士山が見えるはずなのに……。

いとこは「温泉に入れるだけでも幸せ~」と満足そうだ。

 

この他にハーブサウナ、寝湯、座湯、泡と水流が心地よいジャグジーなどがある。私たちは露天風呂に浸かりながら、おしゃべりに花を咲かせる。

頬に感じる風が心地よく、長時間お湯に浸かっていることができる。

 

 

 

 

4階 泡のお風呂

4階 泡のお風呂

湯につかり、おしゃべりをして、のどが乾いたら富士山の水で水分補給。

                                                          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約1時間半お風呂で過ごし、部屋にもどり、夕飯時までゴロゴロ。

雲ゆきはますます怪しくなり、ついに雨が降り出した。

しかもイナズマとともに雷もドッカ~ン。

 

 

 

ライブラリー

ライブラリー

ラウンジ

ラウンジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れどきになってダイニングへ。

富士山が見えればさぞステキだろうなぁ~、という窓辺の席が用意されていた。

 

 

 

DSCN1838

 

 

 

 

前菜のプレート右より、きのこと吟醸酒粕の和えもの、さつまいこもの蜂蜜煮、小鰭にぎり、ほうれんそうおひたし。

前菜のプレート右より、きのこと吟醸酒粕の和えもの、さつまいこもの蜂蜜煮、小鰭にぎり、ほうれんそうおひたし。

 

前菜プレート左より、えんどうまめの入った真丈、なす豆腐、タコ柔か煮ゼリー寄せ

前菜プレート左より、えんどうまめの入った真丈、なす豆腐、タコ柔か煮ゼリー寄せ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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鯛のすり流し。鉄瓶のなかには茸、三つ葉、白玉だんごが入っている

お造り

お造り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火鉢。右より、甲州地鶏、和牛、フジザクラポークの3種の肉が並ぶ。温められた溶岩プレートにバターをのせて焼く。

火鉢。右より、甲州地鶏、和牛、フジザクラポークの3種の肉が並ぶ。温められた溶岩プレートにバターをのせて焼く。

 

 

 

 

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ほたるイカの辛酢味噌

ほたるイカの辛酢味噌

煮物は鱶鰭、あやめ麸、蟹餡、姫ちんげんさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤出し、五目寿司 香の物

赤出し、五目寿司 香の物

 

 

 

食事の途中に、女将さんがテーブルに挨拶にみえた。

「明日の朝は、きっと富士山が見えるでしょう。雨が降った後は、とてもきれいに見えるんですよ」とのこと。

 

その言葉、信じます!!!

信じさせてください!!!

 

 

デザートと残ったワインはラウンジに運んでもらい、オットマンに足をのせ、ゆったりとした時間を過ごす。

 

デザートはメロンとイチゴ

デザートはメロンとイチゴ

 

 

食後は再度温泉へ。

 

5階のジャクジーは、浴槽の底がライトアップされていた。

そのソーダ色の泡風呂に身を沈めると、自分がクリームソーダに浮かぶアイスクリームになったように、心身がとろけた。

 

後は明日の天気に期待して、眠るだけだ。

 

後篇へ

 

(土井ゆう子)

 

 

 


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