岩手・安比八幡平の食の宿「四季館 彩冬」は、ほっこり和めるグルメ宿(前編)

取材で秋田に行くことになった。

スケジュールを組んだら、仕事終わりが秋田の大館という場所に。

せっかくの東北。そのまま帰ってしまうのは、なんとももったいない。

どこか温泉で一泊しようと、宿を物色したが、適当なところが見つかんない。

雄鹿温泉、乳頭温泉、玉川温泉・・・、秋田には秘湯、名湯数々あれど、どこに行くにも車がないと身動きがとれないのだ。

大館から少し北へ行けば、もう青森。

いっそ、青森に行ってしまおうか、と思案しネット検索していたときに見つけたのが、大館(秋田)から盛岡(岩手)へ向かう花輪線の駅、赤坂田からすぐのところにある宿だった。

大館から盛岡に出て、新幹線で東京へ向うルートをとれば、帰り道での一泊寄り道。ちょうどいい。

岩手 安比八幡平の食の宿 「四季館 彩冬」。

HPを見ると、なかなか素敵な宿である。口コミでも高評価。

ポチッと予約を入れた。

 

ただし、そのときのネットの予約サイトでは、一人で宿泊できるプランは「エコノミープラン」のみ。平日限定で1泊2食付きで10,900円。

HPには前沢牛やあわびなどおいしそうな料理がいろいろ紹介されていて、夕食のメイン料理は7種の料理の中から好きな4種が選べるとあるのに、エコノミープランについているエコノミー和食膳では、選べる特選メイン料理は1品のみ。
それなりにおいしそうだけど、めくるめく7種のメニューを見てしまったら、絶対そっちが食べたい!と欲望がムクムク。

客室は一人旅だしエコノミーでOK。でも、料理はエコノミークラスは嫌ぁぁ〜。

宿にメールしたところ、夕食は「スタンダードグルメプラン」にグレードアップすることができるという。もちろん迷わずお願いした。

そんなこんなで訪ねた 安比八幡平の食の宿 「四季館 彩冬」。

すんごくよかったので、みんなにも紹介したくなった。

ポツンと立つ三角屋根の建物はJR花輪線の赤坂田駅。宿は駅から車で2〜3分。到着時間を電話しておくと、むかえに来てくれる。

2両編成。大館よりこんな電車に乗って到着。盛岡からのほうが近い。

赤坂田駅の電車の時刻表。一本逃すとけっこうヤバイことになるので、時間は要注意。

エントランスでは

「遠ぐから、よぉぐ来てけだなぁ。

まんずゆっくり、休んでけろなぁ。」

と書かれた看板が出迎えてくれる。

 

今回、泊まったエコノミー客室。こじんまりとしているが、トイレ、洗面、バスルームが客室にあり、使い勝手よく整えられている。

1階にありダイニングにも大浴場にも近く、とっても便利。身の丈にあった感じの部屋で、一人旅にはちょうどよかった。

 

リーズナブルなエコノミー客室。ちなみにこの部屋で、エコノミー和食膳の夕食・朝食付きで、宿泊料は1人10,900円だった。

 

「彩冬」にはさまざまな客室があり、旅の目的やスタイルに合わせて選ぶことができる。温泉が注ぎ入れられる陶器の風呂がついた贅沢な客室もあるので、宿から写真をお借りして紹介しておく。

陶器露天の特別室「あけび」。特別室美食プランは1泊2食で、ひとり25,500円〜(2名1室の場合)。写真提供/四季館 彩冬。

 

客室には大浴場へ行くときにタオルなどを入れるカゴと、浴衣、足袋などがセットされている。

それとは別にロビー脇にあるタンスに、レトロ柄の色浴衣が用意されていて、無料で貸し出してくれる。

部屋に備えられている浴衣とカゴ

ロビー脇に用意されている色浴衣。借りる場合は、タンスの上にあるノートに部屋番号を記入するシステム。

 

 

 

 

 

 

 

一息ついたら、まずは温泉。

大浴場は2箇所あり、それぞれに内湯×2と露天風呂×2があり、男女入れ替え制になっていた。

内風呂の一つは、ジェット噴流が出ている木の浴槽

内湯の浴槽のなかに寝湯のスペースがある

 

 

 

 

 

 

 

内湯方面から露天風呂を見たところ。

 

雑木林を見る清々しい露天風呂。

 

露天風呂は木の浴槽と陶器の丸い浴槽があり、緑が美しい雑木林に面している。

木の浴槽の方は寝湯になっていて、湯船に入ると、自然と天を仰いだ体勢に。

なんと、屋根がぽっかり開いている。体にはさわさわと優しいお湯がまとわりつき、視界には青空と樹々の葉が見える。

寝湯って、気持ちいい〜。

 

もう一箇所の大浴場も、露天風呂は雑木林を望むように作られていて、樽の大きな浴槽がある。

 

 

夜のライトの光の中で入る露天風呂も、情緒たっぷりだ。

 

館内散策もなかなか楽しい。

敷地内には「だんぶり茶屋」というガーデンとテラスが一緒になったスペースがあり、湯上りを過ごすのに気持ちがいい。

「だんぶり茶屋」と呼ばれるテラス。

テラスの一角には、女将手作りの甘酒やミント水、塩まめや漬物、八幡平の地酒が並ぶカンターがあり、「ご自由にどうぞ」とある。

女将手作りの甘酒や漬物が自由に楽しめるように置かれている。

八幡平の地酒、鷲の尾も「ご自由にどうぞ」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪ねた時期は、折しもバラの季節。ちょっとイギリスの庭のきれいなB&Bを思い出した。咲き誇るバラを眺めて庭を散策するのも心豊かになれる時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭を眺めながら入れる足湯もある。

 

ところで、メールで夕食のグレードアップをお願いしたとき、下記のような返事をもらった。

スタンダードグルメプランにグレードを上げる事が可能でございますが、いかがでしょうか?

(お料理内容)
[夕食]スタンダード懐石膳+メイン料理4品(3品の場合は、1000円お安くなります。)
 ▼メイン料理はA~Gより1組につき4種類を選択
 A… 前沢牛サーロインステーキ
 B… 前沢牛ロースのしゃぶしゃぶ
 C… 八幡平サーモンの陶板焼
 D… あわびの陶板焼き
 E… 八幡平杜仲茶豚豆乳しゃぶしゃぶ
 F… ロースト前沢牛のにぎり
    G… 季節メイン
  ・ふぐ鍋(12~3月)
  ・伊勢海老お造り&だし汁(4/5/10/11月)
  ・殻付ウニ(6~7月)
  ・松茸の炙り焼(8~9月)
※Gを選択の場合、おひとり様800円増となります
※しゃぶしゃぶ選択の場合、BかEどちらかの選択でお願いします
※12/29~1/8のGは伊勢海老となります
ネットには、お出ししておりませんでしたので、お電話でのご相談となります。
ご検討宜しくお願い致します。

 

迷った末に前沢牛サーロインステーキ、あわびの陶板焼き、季節メインの殻付きウニを選んで、メールでお返事。

4品は多いような気がしたので、3品でお願いした。なんだか料理を選ぶときから楽しくて、旅が始まっているような気分に。

 

ふふふ、なんとも贅沢な一人旅となった。

夕食と自分至上最高だった朝食については、長くなりそうなので後編でリポートする。

 

後編はこちらから

 

(リポート/土井ゆう子)

 

 

4 Comments

  1. nobuko

    うわあ、なんかいいお宿ですね。
    商業的じゃないというか、アットホームさもあって。こういう宿に泊まる1人旅っていいですね。

  2. yuko

    nubukoさん。いらっしゃいません。
    ここは、いわゆる高級旅館じゃないんですよね。
    べったりしたサービスじゃなくて、適当にほっといてくれる。
    でも、そこここに気配りがあって・・・。

    いかにもな高級宿より、実際にはこういうところが、ほっこりくつろげるんですよね〜。
    マニュアル的じゃないからかな。

    夕食、朝食を紹介する後編もお楽しみにね。

  3. うらん

    写真を見たら、お風呂はバリ島みたいだし、お庭はイギリス風、お部屋も可愛くてすごくいい感じ!
    風呂上がりの甘酒やミント水、お酒もなんて心憎いばかりです。こんな手作り感あふれるお宿はきっと女将も素敵なんでしょうね~。

  4. yuko

    うらんさん
    こんにちは。

    「こんな手作り感あふれるお宿はきっと女将も素敵なんでしょうね~。」

    う〜ん、女将はどの人かわからなかったけど、どのスタッフもみんな気持ちいい感じでしたよ。
    手作り感があって、いかにも高級宿でございます、って感じじゃないところがいいでしょ。

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