台風がきた!(その1:基礎知識編)

旅に行くなら好天を選びたいものだけど、夏の香港では台風に遭遇してしまうこともよくある話。台風シーズンはだいたい7~10月、ピークは9月ごろ。
香港では台風の激しさの目安を数字によるシグナルで表示して、市民に注意を促す。シグナルを出すのは香港天文台。気象庁のような位置付けであるから、旅行の前には天文台のサイトを見れば週間天気予報などが見られる。

http://www.hko.gov.hk/contentc.htm/

この天文台のマークは、熱帯気旋(台風)の渦を模したもの。それほどに、香港と台風は切っても切れないものなのだ。

 

【Т1発令】
地元のテレビ番組では、画面上方に現在の天気や気温などが表示されている。ここに「Т」の文字が出たらそれは台風接近のサイン。Тの横に1や3などの数字が示される。
タイフーン・シグナルだ。シグナル1は台風の中心が香港から800キロに接近すると発令される。ホテルのロビーにも告知が出される。
まあ、1程度だと「あれ、台風きてるの?」程度であることも多い。単に近づいただけでどちらに進むかわからないし、香港に向かってこなければシグナルは消える。

 

【Т3、Т8】
このタイフーンシグナルは1、2、3・・・と順を追って数字が増えていくわけではない。いろいろな変遷を経たそうで、現在は1の次が3。
Т3になると雨、風がけっこう強くなる。ただ香港の雨はずっと降り続けるというより「ザーッと降り、ぱたっと止む」パターンが多いから、まだそんなに困ることもない。建物にひさしが付いている所が多く、ひさし伝いに歩いていくとけっこう傘なしでも歩けてしまったりもする。雨の多い地域ならではの工夫なんだろうな。でも観光には傘必携である。
さてТ3がパワーアップすると、数字はとつぜん8に飛ぶ。Т8(シグナル・エイト)が出ると街の様子は一変。市民が一斉に帰りを急ぎ始めるのだ。
Т8が発令されるとフェリーやトラム(2階建て路面電車)の運行は中止、バスや電車も状況に応じて運行が制限されることから、会社や学校は帰宅体制となる。
商店もシャッターを下ろして営業終了。以前は、ほとんどの商店やレストランが閉まってしまうので観光客は途方にくれるしかなかったようだけど、最近はスーパーやコンビニが店を開けているので食べ物などはどうにかなる。ただ、老舗のレストランなどは予約をしていても、残念ながら閉まってしまうことも。
こんな街の風景を見るのもある意味おもしろいけど、突風に乗って飛んでくるモノにはご用心。ゴミ箱、バス停、街路樹、そして香港名物のネオンサイン看板……。

 

この1週間で、台風に妙に詳しくなったわたし。それはなぜか。そう、台風に遭遇しちゃったから。それもT8を上回るやつに。
話でしか聞いたことのなかった最大レベル「T10」が、13年ぶりに香港にやってきたのだ。

楽しい休暇を過ごすはずの私のもとへ・・・。

(つづく) 後編を読む

♪タムラ







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