伊豆大島リゾート&ホテル マシオ

 

竹芝桟橋から東海汽船のジェット船で1時間45分、熱海からならわずか45分で到着する伊豆大島は、伊豆と名がついているけど、実は東京都。走っている車は品川ナンバー。こんなに近くて、気軽に来れる場所だけど、島というだけで、非日常感たっぷり。はるばる遠くまで来た気になれるのが、ちょっとうれしい。

 

「三日遅れの便りをのせて~ 船は出ていく波浮港~」

かなり古いが、都はるみが『あんこ椿は恋の花」で唄った伊豆大島。

「今夜も汽笛が~、汽笛が~、」と頭の中をリフレインしている間に、船は岡田港に到着した。
大島には岡田港、元町港と2箇所の大きな港があり、その日の風向きによって、どちらかの港に船が着岸する。

余談だが歌に出てくる「波浮港」は島の南側にあり、昔は風待ちの港としてたいそう栄えたそうだが、今は東京からの船は着かない。

 

伊豆大島での宿泊は、昔ながらの観光ホテルのような宿と民宿が多いが、こじゃれていて3室だけのこじんまりとした宿を見つけた。

「伊豆大島リゾート&ホテル マシオ」だ。

 

http://www.mashio.com/

 

 

島一番の繁華街、元町から車で10分程。急な坂道を登った先、山の中腹に建つ。

 

マシオの玄関

エントランスからダイニングを見たところ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3つの客室のうち、宿泊したのは最もスタンダードなKルーム。

アジアンテイストでありながらもシンプルな空間。

壁はコテ跡のある左官仕上げ、天井が高くて開放的だ。

オープンして10年ほどになるそうだが、掃除が行き届き清潔感にあふれている。

 

 

Kルーム客室

冷蔵庫のあるキャビネットとアジアンテイストの小さなデスク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャワーブースとトイレ

広々とした洗面台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の2部屋は、畳のコーナーとツインベッドのある和風モダンなYルーム(46㎡)。メゾネットでツインベッドが2つあるMルーム(56㎡)。この2部屋にはビューバスというのが付いているらしい。

 

 

Kルームはシャワーのみだが、貸切で使える家族風呂があるので問題はない。

温泉ではないけれど、ゆったり、たっぷり入れて気持ちいい。

 

 

秋の日はつるべ落とし。チェックインしたときは、すでに日が暮れていたけれど、ダイニングやゲストルームのテラスからは、夕焼けに染まる海と伊豆半島が望めるはずだ。

 

 

さて、夕食はダイニングでいただく。

席につくと、サービスをしてくれるマダムが今日の献立について一通り説明をしてくれる。

 

まず出てきたのは、椿の花弁をホワイトリカーに漬けたという食前酒。そして前菜の皿は、明日葉、椿の花と大島の自然の恵みを散りばめたもの。

明日葉とは、今日摘んでも明日にはまた育っているから明日葉という名前がついたという生命力にあふれた植物。ちょっとほろ苦くて、大人の味なのだ。

 

 

右より明日葉のおしたし、明日葉入り春まき、椿の花の酢づけの手まりずし、イワシのマリネ、明日葉そば

 

 

 

雲丹と豆乳の茶碗蒸し

地魚のお造り。マグロ、マダイ、カンパチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トコブシと野菜の炊き合わせ。野菜は紅いも、オクラ、トマト、なすなど。

 

 

 

 

レンコンのつみれ

地鶏のグリル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金目鯛の蒸し物 ナンプラーソース

 

 

 

金目鯛のアラのスープとご飯、香の物。

デザートは大島牛乳のババロア 大島ザクラのサクランボのジャム添え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食べる速度に合わせて、一品ずつタイミングよく出してくれる。

金目鯛料理は伊豆の宿に泊まれば必ず出てくるが、たいていは醤油でこってり煮つけたものかしゃぶしゃぶ風。ふっくらと蒸しあげ、ナンプラーソースをかけた一品は、目新しく、おいしかった!!

6時半からスタートしたディナーは、ビールとワインを楽しみながら、終了したのは9時くらい。

高級食材をバンバン使っているとか、高度な割烹の味とかではないけれど、地物食材を使いながら、少しずつ、多彩に、やさしい味わいで食べれられる。

観光旅館にありがちな、何を食べたかわからない中途半端な会席料理、あるいは舟盛りドーンというのはもう勘弁~、という向きには好感が持てる内容ではないだろうか。煮物なども薄味で素材の風味がいきている。

 

お腹いっぱいでバタンキューだったが、ベッドの寝心地もGOOD!

朝起きると、部屋の窓から海と伊豆半島が見えた。

 

 

ゲストルームの窓からは海が見える。

 

 

 

ベッドに寝転がって天井を見上げるとシーリングファンと高窓が。

部屋のテーブルの上に飾られた小さな花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんダイニングからも海が見える。

伊豆熱川の山の上に風力発電が林立しているのも見える。

朝のダイニング

ダイニングの一角のカウンター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海と伊豆半島を眺めながら朝食

 

 

そして朝ごはん。小鉢が並びバラエティーに富んでいる。

焼き魚は伊豆諸島で水揚げされるタカベの塩焼き。海草入りの味噌汁は、シャキシャキと歯ごたえがいい。

 

彩りも美しい朝ごはん。明日葉ジュース、明日葉ゴマダレ添え、タカベの塩焼き、刺身を醤油に漬け込んだ「べっこう漬け」と山芋を合わせたものなど。

 

 

最後に果実とコーヒーもサービスされ、充実の朝ごはん。

独断と偏見だかが、朝ごはんのいいホテルは、信頼に値するような気がする。

ちなみに、夕食時にも朝食時にも添えられていた、ちょっとかわったお手拭き。

日本のお手拭き文化もここまで来たか~と感心しきり!

小皿の中には水が少し入っている

錠剤状のものを投入すると水をふくんで膨らみ、おしぼりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マシオ」には”島”という場所にふさわしいシンプルで必要十分な設備と、地モノを使った心のこもった料理が用意されていた。そして細やかな心遣いにあふれているが、あくまでもさりげない。その距離感が心地いい。

 

ただ、チェックアウト時間が10時というのは、今どき少々早いような気がする。ご家族での経営ということで、客室のお掃除など、段取りがあるのでしょうが、せめて11時になさってはいかがでしょう。ホテルでの滞在が、よりゆったりしたものになって、ゲストは島時間を感じることができるのではと思う。

 

※ちなみに今回私はチェックアウト時間を11時と勝手に思い込んでいて、レンタカー会社にピックアップに来てもらうのを11時に約束。部屋は10時にチェックアウトしたが、ダイニングで1時間ほど時間をつぶした。

特に何もするわけでなく、景色をみながらぼんやり。けっこういい時間だった。

予約は下記の「一休」や「楽天トラベル」からすると便利。





 

(土井ゆう子)

 

 

 

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