「由布院 玉の湯」

旅先でまでダンナの面倒を見るのはごめん。

男との旅行より女友達との旅が楽しい、と感じる今日この頃。

上げ膳据え膳でおいしいものを食べて、たわいもないおしゃべりを楽しむ。

子供も手を離れた、わたしたち世代の特権だ。

そんな旅先で、一度は泊まってみたい宿&ホテルをご紹介する。

一回めは「由布院 玉の湯」

 

湯布院といえば姿美しい「由布岳」、朝霧深い「金鱗湖」、豊富に湧き出る天然温泉と、多彩な魅力で、女性誌の温泉特集では定番である。

大分空港から湯布院行きのバスに乗れば1時間弱。福岡からリゾート特急「ゆふいんの森号」に乗れば2時間あまり。旅の前後に福岡グルメを組み込むのなら、福岡からのアクセスがおすすめだ。

 

はじめて湯布院の駅に降り立ったら「何 これ?」って思ってしまうかもしれない。

駅前から続く道は夏の軽井沢か京都の嵐山みたい。若者相手の俗っぽいお店がいっぱい。しかし、一歩離れると料理やサービスの質が高い湯宿が多い。その代表格といえるのが「由布院 玉の湯」だ。

 

玉の湯は昭和28年、禅寺の保養所として誕生。田んぼだった場所にクヌギやコナラ、カエデなどを植栽し、雑木林のエントランスを作った。今ではずっと昔から、あるがままの自然のように、四季折々の表情を見せ、ゲストをやさしく迎えている。敷地内に入ると、町の喧騒が嘘のようである。

 

フロントで名前を告げると隣の棟の「談話室」に通される。暖炉の横で優雅にチェックイン。客室はほとんどが和室+寝室の構成。寝室には北欧の白木のベッドが備えられ、このベッドの寝心地がまたいい。

 

源泉は敷地内に5本あり、客室や大浴場へ新鮮な湯が注がれる。内湯と露天風呂のある大浴場もいいが、部屋にしつらえられたヒノキの内湯もじんわり、くつろげて心地よい。

 

湯上りには部屋でまどろむもよし、バーや談話室でゆったり過ごすのもよし。

そして何より楽しみなのが食事だ。

旅館にありがちな品数だけ多くて、結局何を食べたかわからないような会席料理ではない。

食材の生産者に敬意を表するように、地の食材をていねいに扱った料理は、どれも美しく滋味深い。

野菜の煮物やおからが出てきたりもする。

本来なら居酒屋や家庭で食す料理で、旅館で食べるような料理ではない。

しかし、それが素晴らしくおいしくて上品。料亭でも家庭でもない、独自の世界が繰り広げられている。

 

前菜を盛り合わせた竹籠にはミョウガのお寿司、キャラブキ、ゴーヤのきんぴら、鰻まき、鶏肉の八幡巻き、ササノバ(キノコ)など。ササノバとはクマザサの中に生える幻のキノコだそう。独特の食感が楽しめる。隣町「安心院葡萄酒工房」のスパークリングワインとともに

ゴマ豆腐、精進豆、ホワイトアスパラガス、卯の花

タイとヒラメのお造り

田舎風煮物

鯉こく。椀物はお吸い物、すっぽん、鯉こくの三種の中から選べた。

大分・豊後牛と軍鶏。

すっぽん鍋は、すっぽんだけを先にいただく。コラーゲンたっぷりで翌朝はお肌ぷりぷり。

すっぽんを食べたあと、野菜をたっぷりいただく。クレソンが入るのが玉の湯流。フィナーレは雑炊。

朝食もまた素晴らしい。料理研究家の辰巳芳子さんの「いのちのスープ」がいただけることでも有名だ。

以前、私もここで辰巳芳子さんをお見かけし、ご挨拶させていただいたことがある。

 

これ見よがしな豪華な設備があるわけではない。佇まいもサービスもさりげないのにゆき届いている。それがたまらなく心地よい。

食べて、泊まって、お風呂に入って、くつろいでという基本の基本の部分で完成された温泉宿。一度ならず二度、三度と訪ねてみたくなる宿だ。

(土井ゆう子)

玉の湯ホームページ http://www.tamanoyu.co.jp/

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