ニュージャージなのにマンハッタン気分の町ーHoboken (New Jersey州)

Hoboken(ホーボーケン)はニュージャージ州の町であるが、気分的にはニューヨークに近いと思う。実際、ニュージャージの我が家からだと、列車にガタゴト揺られ50分ほどかかるが、マンハッタンのグリニッジ・ヴィッレッジに住む娘のアパートからだと地下鉄とハドソン河の海底を通るPATH Trainを乗り継いで15分という近さだ。

 

 

 

 

 

 

  Hoboken駅外観              NJ各地からの列車が到着するプラットフォーム

 

 

 

 

 

 

 

 

      過去の繁栄をしのばせる待合室           レトロなサイン。

 

2001年9月11日、同時多発テロの際には、おびただしい数の人々が、ウオール街からハドソン河を渡り、対岸のHobokenに逃れてきた。近年はハドソン河に面するウオーターフロントの再開発が盛んに行われ、新しくおしゃれなアパートが沢山建設されている。Hobokenはニューヨークに住みたいと思っている人達の最初の足場なのである。

Hobokenはたくさんの興味ある歴史に彩られた町でもある。

大昔は島だった。東はハドソン河、西はニュージャージ断崖の足下の干潟であり、アメリカ・インデイアンのレナペ族の夏の間の宿営地だった。

1609年、ハドソン河の名前の由来である、英国人海洋探検家で航海者のヘンリー・ハドソンがヨーロッパ人として最初にHobokenに足跡を残した。

その後、オランダ人が所有した時期もあったが、1783年、英国人のジョン・ステイーヴンス大佐が、現在の金額に換算して約1千万円ほどでHobokenを購入し、彼と彼の子孫たちが、Hoboken繁栄に多大な尽力をした。

Hobokenの所有者になったステイーヴンス大佐は、Hobokenを高級リゾート地にすべく、景観は美しかったものの、未開だった河に面した地域の大開発を始めた。1820年頃までには、当時、米国一の金持ちと言われたヴァンダービルドを始め、多くの大富豪の別荘がHobokenに続々建てられていた。ヨットクラブに野球場も作られ、1846年には米国史上最初の野球の試合がHobokenで行われたという。

 

19世紀後半にはオランダ、ドイツ、スカンジナビア等からの海運会社が進出し、Hobokenは大西洋航路の中心地となっていった。

 

町の発展に伴い、様々な国から移民たちがHobokenにやって来て、異なる文化がHobokenにもたらされた。最初にドイツ人がやってきた。それから、アイルランド人、イタリア人、プエルトリコを主に中南米からの移民達、そしてアジア人。

彼らがHobokenにそれぞれの言語、食文化、音楽にお祭りを持ち込んできた。

これらの多様な移民たちの影響は今もなお、色濃くHobokenで感じることができる。

 

ちょっと、ここで話が横にそれます。

初めて性を科学的に探求したキンゼー博士。「おおスザンナ」や「金髪のジェニー」等を作曲したフォスターを始め、Hoboken出身の有名人がたくさんいる中で、なんと言っても、最大のセレブはフランク・シナトラだろう。彼は1915年12月12日にMonroe Streetの415番地で生まれた。フランク・シナトラはここでは「Hobokenの息子」と親しまれ、名前の付いた道路や公園まであるほどの人気ぶりだ。

 

 

 

 

 

 

            フランク・シナトラ通り          シナトラ公園でのコンサートのお知らせ

 

1960年代に入ると、高速道路網が全米に広がり、

コンテナ荷役設備が他の港に導入されるように

なると、Hobokenのドックは時代遅れになり、

1970年代までにはドックの

多くが廃棄され、町は荒れ始めた。

                                                                                                  荒廃したままの裏通り風景

 

それまでは造船工、水夫相手の酒場や宿屋がHobokenには数多くあったが、ウオーターフロントの再開発が行われ、新たに芸術家、音楽家、ヤッピー(Young Urban Professionals)と呼ばれる知的職業に携わる裕福な若者たちがHobokenの新しいタイプの住人として住み始めると、町は流行に敏感な町に変わっていった。スポーツ・ジムが町のあちらこちらにあり、おしゃれなレストランも増えた。ウオーターフロントは対岸のマンハッタン風景を楽しみながら、散策したり、ジョギングを楽しむ若者たちで一杯だ。

 

 

 

 

 

 

            ウオーターフロントから見たマンハッタン      ウオーターフロントの遊歩道:読書、散歩                                    ジョギングに最適

 

 

 

 

 

 

 

             ウオーターフロントのお洒落なレストラン         高層アパート建設が急ピッチ

 

2008年の「Money Magazine」では「独身者が住みやすい町のNo.1」にあげられており、愉快なのは「全米で一番犬に優しい町」やら「歩きやすい町のNo.1」にもランクされたりしている。勿論、美味しいレストランの多い町でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

   詰め物入りのチキンフライはキューバ料理      ミルクに浸したスポンジケーキとメレンゲもキューバ風

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    Teakはカリブ風寿司屋さん            日本人がびっくりする創作的寿司の数々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      Carlo’s Bake Shopは創業1910年       Ritaのイタリアン・アイス(右)とクリーミーなソフトクリーム

 

 

 

 

 

 

 

Hobokenはやたらとパブが目につく町。アイルランドからの移民の影響?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近年はボヘミアン的雰囲気が、ブルックリンやマンハッタンのイースト・ヴィレッジに似ていると言われるHobokenに、ヤッピー系の若者だけでなく、ニュージャージ郊外で子育てを終えた団塊の世代が、対岸のマンハッタンの豪華な夜景をも楽しめる高級高層アパートに引っ越してきているという。女性市長のDawn Zimmerの市政のもと、Hobokenはアメリカの都心隣接生活の便利さ、快適さを再発見させる町として、更に発展していきそうである。

   こんな夜景が楽しめるから、Hobokenのウオーターフロントのアパートは大人気! 

(スナイダー純子)

 

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