デマレスト農場でのランチ(NJ州 Hillsdale)

マンハッタンからハドソン河を渡り、北に40分ほどドライブすると、緑濃いアメリカ郊外の風景が展開する。周囲をBMW等の会社や閑静な住宅街に囲まれた中に、1886年開業のデマレスト農場がある。

ニュージャージ州の愛称は「Garden State」と呼ばれるくらいだから、昔はたくさんの農場がこのあたりにもあったのだろう。農場内の「farm store」では、農場で穫れた野菜や果物、自家製ジャムの販売だけでなく、新鮮なサラダが売り物のランチも好評である。昼時になると、近所の会社から、あるいは子供連れ、友人同士でランチを楽しもうという地元の人達で賑わう。

農家の納屋風に作られた店内に、主に農場で穫れた20種類近い野菜や果物、エッグ・サラダにポテトやパスタのサラダ・バーがあり、そこから好きなものを好きな量だけとり、6種類ほどのサラダ・ドレッシングからお好みのドレッシングをかけ、会計で重さを計ってもらって支払いをすませる。 自家製スープも日替わりで3種類ほど用意されているし、デザートも食べたい人向きには、アップルパイや季節のフルーツのパイに、スコーン、クッキーもある。勿論、すべて自家製である。
また、ここの昔風のドーナッツにはファンも多く、私もその一人である。

 

これで4ドル60セント。

昔ながらのドーナッツ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の外に用意されたテーブルで、たくさんの花や野菜の苗を眺めながらのランチはちょっとしたピクニック気分にさせてくれる。今の時期なら、インパチェンスにベゴニヤ、ペチュニアが鮮やかな色彩を競っている。

夏から初秋にかけては、農場敷地内での「桃狩り」や「りんご狩り」を楽しむ親子連れで農場は混雑し、秋には様々な色の「小菊」の鉢と、手の平にのるサイズのものから、子供が十分に座れるほど大きいパンプキンが山のように店頭に並ぶ。
季節感の少なくなった昨今であるが、この農場に来ると、季節の移り変わりをはっきりと知ることが出来る。いつの間にか、学生ぽっかった息子が母親に代わって「farm store」経営を引き受けているのを見るのも嬉しい。

10年程前まではデマレストのような「farm store」が、近隣に5軒ほどあったが、大規模スーパーに買収されたり、ショッピング・モールになってしまったりで、今ではデマレストを含め、2軒になってしまい、その1軒もスーパーに身売りをするらしい……という噂が流れている。
いずれ、農場で収穫したりんごで作られる絞りたての「アップル・サイダー」*が飲めるのもこの辺りではデマレスト農場だけになってしまうのかと思うと、この農場をとても応援したくなってしまう!

* アップル・サイダー(apple cider)は100%アップル・ジュースの米国、カナダでの呼称。無濾過の為ジュースは濁っている。普通はりんごの季節だけの限定ドリンクで、11月の感謝祭(Thanksgiving Day)やクリスマスにはよく飲まれる(スナイダー純子)

Demarest Farms
244 Wierrimus Rd, Hillsdale, NJ 07642 USA
http://www.demarestfarms.com

 




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