【香港の台風!その3:完結編】

香港台風のパワーを表すのが、天文台が発令する「タイフーン・シグナル」。

過去にシグナル3までしか経験していない私。シグナル8になると観光にもかなりの影響が出てきてしまうというが、どれほどなんだろう。ちょっと困ったなあと思いながらも、サウナ&マッサージ店で2時間以上のんびりしてしまった。このあとは買い物と夕食、そしてバーで宴会、とか考えていたのだが。

 

◎シグナル8

8号警報からは、数字と併せて風の方向が示される

マッサージ屋のロッカー係のおばさんに「台風どうですか?」と聞くと、
「8号、8号!」の返事。うわっシグナル8発令か。入口のおじさんが「ちょうどいま出たところだよ」と言いながら送り出してくれる。
風で開きにくくなったドアを開けると、
横殴りの雨!
道にあふれる人の波!
シグナル8が出ると会社・学校は帰宅を促す。その帰宅開始ともろにぶつかってしまったみたいだ。私のいる香港島と、対岸の九龍半島を結ぶフェリーはすでに運航を停止している。地下鉄は運行しているはずだけど、たぶん満杯状態だろう。

遠方に帰る人たちがバスを待つ長蛇の列をかきわけ、ホテルまで歩いて帰らなければならない。サウナでさっぱりした私なのに、一瞬で元のびしょぬれ女。靴も浸水してきた。
そんな中、電話が鳴る。またもやレストランからだ。
「今日の予約はどうしますか?」
行きます行きます!これから別の店なんて探せっこない。街の店はすでにシャッターを下ろしているところが多い。半分下りたシャッターをくぐってスーパーに入ったら「もうダメ、閉店だよ」と追い出されちゃったし。

◎晩めし決死隊

用を為さなくなってきた自分の傘は部屋で干し、ホテルの傘を借りて3駅先のレストランへ出発だ。タクシー拾うのは絶望的なので地下鉄駅まで走る。すごい雨だけど、軒先のある建物や駅からのペデストリアンデッキの充実に助けられ、そこそこ濡れた程度で夕食開始。
……うまかった。疲れきった身体にうまい料理がしみこんでいく・・・・・・

静かなホテル内のレストラン。しかし満ち足りて台風を忘れかけた私たちが帰ろうと正面玄関のドアを開けると、
ぶわぁぁーっ
またも横殴りの雨。
なんにも収まっていなかったのだわ。

◎9、そして10

いつもなら近所のバーで二次会となる最終日なのに、道1本渡るまでにずぶ濡れになりそうなので中止。勇敢な白人たちがパブの入口でビールを飲んでるが、彼らはずぶ濡れてビールを飲んで楽しいのか?
そんな勇敢さは持ち合わせていないので、コンビニで酒類とつまみを買って、部屋でテレビを見ながら飲むことにする。幸いなことに我が夫婦は二人とも台風情報のテレビ見るのがけっこう好きだし。
ぶんぶん吹く風を部屋の窓から眺めて、ニュースチャンネルを肴に宴会だ。

 

シグナル8が発令されたので、みんな部屋でおとなしくしていなさい、という掲示が宿泊先のロビーに出た。きちんとした看板作っているということは、けっこう頻繁に使うんですかね

で、ビールとワインを飲み……
ビールがなくなると、夫が嵐の中をコンビニに走る。
「勢いが弱まらないなぁ」そして夜は更けて……
テレビ画面に出た「9」の文字。来たか。
すると、まさか?出るか?で、またビールを飲んでると……。
出たー

 

 

 

 

 

 

 

 

シグナル10です。初対面の10号警報に、とりあえず乾杯。

 

◎さよなら台風、さよなら香港

翌朝、シグナルは8に戻っていた。少しずつ弱まってきたということだ。
香港では、こういう日は勤め人は出社できないため自宅待機となるが、シグナルが3になった時点から2時間を目安に出社するように、という企業が多いという。
テレビによると、10時ごろにはシグナル8が解除され、3になるだろうという報道。その報道どおりに3となったところで、少し早めに空港へ向かう。
駅に向かう道沿いには根こそぎ倒れた街路樹、ひっくり返ったバス停などが見える。すごい風だったからなあ。

空港は、昨夜から遅れまくる飛行機を待つ人たちで大混雑だ。

幸いに私たちの乗る便は15分程度の遅れで無事出発。搭乗前に外を見ると、雲から太陽が顔をのぞかせていた。あーあ、ここで日差しが出ますか。

空港から見た空。太陽が戻ってきた

というわけで、到着から帰国まで終始台風シグナルが出ていた4日間。1-3-8-9-10-8-3、という盛衰をすべて一気に見られた貴重な4日間ではあった、けど、やっぱりいい天気のほうがよかったなあ。
次回の好天を祈念しつつ離陸。また来るね、香港。

 

♪タムラ

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