暮らし

スマホ始めました~

電車に乗ると、ほとんどの人がスマホをいじってる。

画面を指でなぞり、本のページをめくるようにスクロール。
エエなぁ~。
ウチの持っている旧来のケータイ(ガラパゴスケイタイ=略してガラケーというらしい)では、そんな動作はでけへん。
スマホ持ってないと、なんや時代から取り残されたカンジやなぁ~と思い、この春、遅ればせながらスマホに買い替えることにした。

そもそも電話とメールと乗換案内くらしか使うてへんのやから、ガラケーで十分やけど、スクロールに憧れて……。
せやかて、世の中の多くの人が持っているもんを自分ももってないと、なんか不安やもん。
「カモメはカモメ、私はワタシ」と毅然とつっぱねる勇気が持てへんのは、バブルを経験した年代の悪いクセやろか。

スマホ活用に先立ち、まず相方(夫)のケータイをスマホにして、先に使い方をマスターしてもらうことにする。
子どもがおったら、子どもから使い方教えてもらうことができるんやろうけど、生憎うちにはネコしかおらへん。
そこで「今のままで十分。俺はべつにスマホにしなくてもいいよ」という相方をそそのかし、スマホに換えてもろた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても子供をはじめ若い人らは、なんで新しい機種をすぐにサクサクと使えるようになるんやろう?
トリセツを読むまでもなく、ちょっとイジッてると自然に使えるようになるみたい。
ウチらの年代と頭の構造が違うんかなぁ……。

そんなこんなでまず、相方からスマホを使い始めたのはエエけど、最初の2~3週間は慣れるのにけっこう苦労したみたいや。
空いた時間はずっとスマホさんとにらめっこ。
話しかけでも生返事。
ご飯を食べてる間もウチが台所に立ったら、その間スマホをいじってる。
こっちがスマホをすすめといて不条理かもしれんけど、その姿を見てるとなんか
〝イラッ〟としてしまう。
「ご飯食べてる間くらいヤメテんか!!」とウチが不満をもらしたら
「だって、そっちがスマホにしろって言ったから、こんななってんだろ!!」と相手も声を荒らげる。
ああ~、せっかくのご飯がまずぅなる。最悪や~。

そうかと思うとスマホに向こうてる相方が突然「あぁ~、もう~」と奇声を発し、大きなため息をつく。
何かと思えば、画面をつついていた指先がずれて、苦労して書いた文章が消えてしもたんやて。

スマホ、何か大変そうやんか~。

けど、そんな危機を乗り越え、相方のスマホ生活も定着しつつあるけど、ときどき突発的に???な事件が起きる。
例えばこんな具合や。
相方からウチののケータイに電話がかかってくる。
「もしもし~」って出たら、話し声は何も聞こえず、車のクラクションや騒音、衣服が触れ合うようなカサコソというノイズが聞こえてくる。
どうやら電話をかける気がないのに、何かの拍子にスマホさんが勝手に電話をかけてはるらしい。

こんなこともあった。ドライブの途中でのこと。
猛烈に寒い日やったけど、早咲きの桜の花と一緒に写真を撮ってもらいたいと車の外に出た。
相方がスマホをカメラモードにして、シャッターを押そうとするのに、「メモリーがいっぱいデス」とかって表示が出てシャッターが切れない。
「メモリーがいっぱい」って、スマホにしてからまだ10枚ほどしか写真撮ってないんですけど。なんで? メモリーもういっぱいなん?
シャッターを押す。今までなら3秒もかからない簡単な作業に手こずる。
「寒いからもうエエわ」とウチはサッサと車に戻ったけど、相方は桜の木の下で長らくスマホさんと格闘してた。
いまだになんであの時、シャッターが下りなかったのか謎のまんまや。

頭はよさそうやけど、ちょっと偏屈で融通が効かなそう。
そんなスマホさんとウチもいよいよ対峙する。
負けんよう、心してかからなアカンなぁ~。

(二宮つゆか)

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