暮らし

あわや詐欺事件!(前編)

いやはや、この私が詐欺にあいそうになるなんて…。じつは数年前、おれおれ詐欺の被害が急増しているのを受けて、警察署広報を取材し、「昨今の詐欺は、とても巧妙です。くれぐれも気をつけましょう」と、生活情報誌に執筆したことがあるんです。

あーそれなのに、指示されるまま、キャッシュカード持って、のこのこと銀行のATMまで出かけてしまった! それにしても、「福祉課の青山」と名乗る男性、言葉巧みだったなぁ。

 

ことの起こりは、先週火曜の午後4時頃。ひと仕事終えて、ほっとくつろいでいる時に固定電話が鳴った。

「福祉課の青山と申します。今年の3月にお送りした書類、目を通していただけましたでしょうか」

はて? そんな通知なんてあったっけ?

「渡辺○○さん、ご本人様でしょうか」

「はい」

「渡辺さんは昨年、通院されてましたよね」

「はい、整骨院に半年近く通院してましたけど…」

「払戻金について、確認事項を記入して返送する書類手続きをお願いしてたのですが・・」

 

払い戻し?そんな書類、来たかなぁ?

だいぶ前の話だし、捨てちゃったかもしれない。

「期日が近づいてもお届けがないので、お電話差し上げました。紛失でしたら再発行しまして、再度お送りしますので、至急返送をお願いできますか」

言葉使いもよく、真面目そうでちょっぴりたどたどしい。新人か。

 

でもまぁ、書類を待てばいいのね。「はい、わかりました。お手数かけます」と丁寧に返事をして電話を切る。

払い戻しねぇ。いまひとつ内容が把握できないなぁ。。

保険金は請求して、そっちはすぐに振り込まれたけど、区からの還付金なんてあるのかなー。そう思いつつも、書類が届いたら中身を確認すればいいや、と、このときは特に気にも留めなかった。

 

そして、翌日の朝10時。

「きのうお電話した青山ですが。やはり、書面手続きのほうが間に合いませんでしたので、電子認証形式で手続きさせていただきます。よろしいでしょうか」

「はぁ」

「これから申し上げる認証番号を、控えていただけますか」とたたみかけるように言われ、思わず「はい」と返事。

「渡辺様の番号は、00000となります。振込み先の銀行口座はどちらでしょう」「○○銀行です」

 

あーらら、銀行名までしゃべっちゃうなんて!

こうして文字にすると、自分のバカさ加減が明確になるのだけど、そのときは、なぜか気づかないのです。。

 

「では、都庁第一庁舎か霞ヶ関の庁舎までお越しいただき、窓口で認証番号をお伝えいただけますか」

「えっ都庁? そこまで出かけないといけないんですか」

 

遠いっ! いま、仕事中だしちょっと無理。やや怒りモードになる。(こういうところも、自分中心的おばさん特有の感情ですね)

「今日は出られませんけど、期限はあるんですか?」

「できれば、今日か明日までにお願いします」

「それは難しいかもしれない」とつっけんどんに言う。

あきらかにテンション下がる。

 

「お越しいただけないようでしたら、近くで対応できる銀行を探してみます。最寄り駅はどちらでしょうか」

駅名を伝えると、「あ、イトーヨーカ堂の向かいに、三菱○○銀行がありますね。こちらでしたら、払い戻しに対応しておりますので、お持ちのキャッシュカードで、ATMの指示に従って操作をお願いします」

「えっ、ATMの機械でそんなこと出来るんですかー?」と思わず聞く私。

これなら近いしすぐできる、と今度はテンションが上がる。

単純構造の頭の中は、もはや手続き方法に関心が移っていた。

いま思うと、相手の気持ちを混乱させる、これも詐欺の手口だったのかもしれない。

 

「はい、認証番号がありますのでATM画面で手続きできます。操作がわかりにくい場合は、銀行側に操作方法を教えてもらってください」

(難しそう。。私にできるだろうか?)

「それでもわからない場合は、私、青山までお電話ください。電話番号は、○○-○○○○です」

「福祉課ですね」

「はい、内線1○1の福祉課を呼び出していただければ、こちらで対応いたします」と丁寧に話す。

こちらがちょっとでも不安を感じると、すぐさまサポートが入る。なかなか巧妙な心理作戦だ。

 

相手方の名前や電話番号まで教えてくれるので、すっかり信用してしまった私。

メインバンクのキャッシュカードを持って、銀行ATMに向かったのでした。

つづく…   後編を読む

 

(by りーたん)

 

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