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「アナタはこうしてダマされる!」悪質詐欺の手口(5) 「送りつけ詐欺」

 

毎日のように、詐欺のニュースが流れていますが、みなさん、大丈夫ですか~? 騙されていませんか~?

先日も、現金1000万円をだまし取られた70代男性が、詐欺被害に遭っていました。

現在、捜索中だそうですが、なんと、お金を受け取りに来た詐欺師を、ご丁寧にも車で駅まで送っていったのだとか。

送ったあと、家人からの連絡で騙されていたことに気づいたものの、すでに時は遅し。犯人は痕跡を残すことなく雲隠れしてしまったのでした。

手がかりは、犯人の顔と服だけだそう。悪質な詐欺師、許せません。なんとか早くつかまえてほしいものです。

 

さて、「最凶詐欺ワースト10」の続きです。

前回の第7位「代引き詐欺」はこちら。

 

第6位

「送りつけ詐欺」

 

狙われやすいのは、昼間在宅している主婦と高齢者。

 

日本全国で急増しており、「送りつけ詐欺」の2012年度の被害総額はなんと1億円!!

被害件数は15000件にも及ぶという。

 

送りつけ詐欺の手口を、再現してみると。。。

 

主婦が家に一人。

そこへ1本の電話がかかってくる。

 

「こちら、○×通販です。10日前にご注文いただいた、わが社の健康食品を送らせていただきますが、よろしいですか?」

 

突然、注文確認の電話がかかってくる。

 

「健康食品ですか? うちは注文してませんよ」

 

「10日前に注文されています。

注文なさった記録が残っていますが、覚えていませんか?」

 

「10日前?」

高齢者の場合、ここで考え込んでしまう。10日前の記憶は定かでない人がほとんど。

私くらいの中年おばさんでも記憶があいまいなのだから、70代、80代ともなれば、記憶が薄れているのは当然だ。

 

「10日前」という、あやふやな記憶になりがちな高齢者の心の隙間をねらい、詐欺師は、まるで注文したかのような錯覚を相手に与えさせていく。

 

「注文履歴だって、しっかり残ってるんですよ。覚えてないですかねぇ~?」

ありもしない注文履歴のことまで持ち出し脅してくる。

 

それでも、身に覚えがないと思い、きっちり断る。

「頼んだ覚えはないんですけど」

 

すると、詐欺師の態度が一変。

 

「はぁ~~??  お前はバカかぁ~~?!」

 

突然声色が変わり、大声で脅迫。

 

「10日前にうちの担当者に注文した記録が残ってるんだよっ!!

 

「それでも注文していないって言うのかよっ!!

 

荒々しい言葉に動揺しているすきに、詐欺師は次々に嘘を並べ脅していく。

 

「その時の電話も全部録音してあるから、証拠はあるんだぞっ。それでも注文していないっていうんだなっ」

 

「そんなこと言うなら、警察に言うぞっ!!」

 

「えっ警察。そんな、、、困ります」

 

送りつけ商法に詳しい、岡野武志弁護士は、こう分析する。

「警察や弁護士という名前を出し、何度も脅し文句を投げかけることで、相手を動揺させ、正常な判断能力を奪おうとする。それが詐欺師の目的です」

 

「じゃあ、注文したんだなっ!!

「どうなんだよっ!!  早く答えろよっ!!

 

「あっ、、、は、はい、、」

 

怖くなってつい、「はい」と返事をしてしまう。

肯定の言葉を引き出すのが詐欺師の狙い。

すると、詐欺師はまたしても豹変する。

 

「では、注文された健康食品をすぐに送らせていただきます、代金は2万3000円になりますので、よろしくお願いします」

優しく穏やかな声で対応し、電話は切れる。

 

数日後、宅配便がやってきて、

「こちらのお荷物、代金引換で2万3千円になります」とその場で料金を要求され、現金を支払ってしまう。

ここまでくると抵抗するのも恐ろしく、「もう払うしかない」とあきらめの心境になってしまうという。

 

これが「送りつけ詐欺」の一連の流れです。

 

送りつけられた箱には、中身がちゃんと入っている。

じつは、送りつけ商品の約8割が「健康食品」なのだとか。

 

健康食品であれば、自分が頼んでいなかったとしても、健康などに興味のある高齢者は、自分で使ってしまうこともあり、事件が表になりにくいという側面もあるらしい。

前回の「代引き詐欺」同様、そこそこの金額というのもポイントだ。

 

「いまは、電話勧誘の方が、訪問販売よりも多い」と話すのは、詐欺問題に詳しい紀藤正樹弁護士。

「送りつけ詐欺は、電話がきっかけとなるので気をつけてほしい。犯人は、自分の声を残したくないので、留守番電話に設定しておくといい」と対策案を出していた。

声が残ると捜査のきっかけになってしまうので、「録音しないこと」が詐欺師の鉄則なのだそうだ。

 

<対策>

☆電話は、留守番電話に設定して、相手を確認してから出る。

☆注文した証拠をFAXで送ってもらう。

☆脅迫されたら、無視して電話を切る。

 

 

送りつけ商品は、健康食品のほか、魚介類、健康飲料など、高齢者が関心あるものが多いというが、頼んでもいない商品を、体内に入れるというのは、考えてみたら恐ろしい話だ。

何か起きてからでは遅いので、開封せずに、警察に被害届を出しましょう。

 

もし商品を注文したら、必ずメモをとり、わかりやすいところに貼っておくこと。その紙は、くれぐれもなくさないよう気をつけてくださいね。

 

次回、ワースト第5位は、愛車の背後に忍び寄る「当たり屋詐欺」

こちらもひどい手口です。

第5位「当たり屋詐欺」を読む。

 

(by りーたん)

 

 

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