「お値段以上、ニトリ~♪」というCMで有名な「ニトリ」。
CMは何度も聞いたことがあるけど、私の生活圏内には「ニトリ」はなく…。このテの大型店舗って、駐車場完備の郊外に多いから、わざわざ出かける機会もなかったのですが、先日、お台場に別件で行ったときに「ニトリ」を発見!ヴィーナスフォートというショッピングモールの1Fに入っていたのです。
とにかく生活用品や家具がとてつもなく安いらしい、という知識しかなく、お店へ。ニトリ初体験!
まず入り口付近にあったキッチン雑貨のコーナー。そこで土鍋を見つけました。9号サイズ(4~5人分)の土鍋が、な、な、なんと879円! それには本当にビックリ! ウソみたいに安い! 信じられないくらい安い! 色も白一色で、まるで無印良品で売っている土鍋みたい! これなら普段使いにピッタリだし、今まで使っていたのより軽くって使いやすそう。
最初にこの土鍋を見たせいでしょうか、もう、あるものすべてが破格に安いような気がしてきます。あれも安い、これも安いとあたりをウロウロ。いや、待てよ。これではまるで100円ショップに生まれて初めて入ったときみたいじゃないか。あれもこれもとカゴに入れていたら、「いつか使うかもしれない」的なものまで買ってしまいそう。ここは心を落ち着けなければ…。
次に買うことにしたのは、まな板。そろそろ買い換えたかったのよね。これも商品についている値札には「抗菌まな板(大)490円」となっているけど、そこのコーナーには「390円」と書かれていて、もともと安いのに、お値下げですか?と小躍りしたい気分に。
それから家電商品のコーナーへ。確かになんでも安い!
そこで思い立ったのが「うちにある温室時計、もう10年以上使っていて最近表示が狂い始めたんだった」と。「DRETEC 温室時計 1490円」。これもきっと安い! 白くってシンプルだし、表示も大きく見やすそう。そうだ、ついでに買っちゃえ!
その近くには「TANITA」の体組成計なるものが。わが家にはこれまで体重しか計れないものしかなく、ずっと体脂肪を計るヘルスメーターが欲しかったのですが、大きくって場所も取るし、なんといっても1万円くらいするという記憶が…。今はこんなにコンパクトなものがあるんだとひたすら感心。それに3990円なら、安いでしょ。これも買いだな、と買い物カゴへ。
もっといろいろ買いたくなる気持ちを抑え、この4品に厳選して購入を決め、合計6749円を支払い、大満足で帰宅したのです。
そして数日後、この時点ではまだまだ超激安で購入したという自信満々だったのですが、「土鍋はともかくとして、ほかの商品ってどのくらい安く購入できたのだろうか?」という疑問が芽生え、ネットで検索してみることに。
まずは「TANITA」の体組成計。商品番号も入れて検索すると、Amazonのショップで、「3063円送料無料」というのがあるではないか! 927円もネットの方が安いのです。これには大ショック!!! まるでカウンターパンチをくらった気分に。
となると、温室時計は??これまた「1345円送料無料」というのを発見。こちらは145円安い、ということに。うーん、これは悲しい!
じゃあ、まな板は?そもそもまな板なんてそんなに買い換えるものではないから、普通の値段はいくらか、と問われると即答できない。「おもいっきり安く買った」という自信が大きく揺らぐことに。
そう言えば、100円ショップは「100円で確かに安いというものと、100円分相当に分量を減らして売っているものがあって、じつは普通のスーパーの安売りで買った方が安いものもまぎれている」という話を聞いたことがあったんだった。
人間、劇的に安いものが入り口に並んでいると、そこにあるものすべてが激安に見えてしまうものだということも改めて感じました。
「買い物をするときは、くれぐれも前もってきちんとリサーチを」と肝に銘じたのでした。
(さかがみ ともこ)