グルメ

食の歳時記 ①慈姑・くわい

市場で慈姑(クワイ)を見つけた。

小指ほどの丈の、小さな小さなクワイだ。

球状の塊茎からヒュンと芽がのびていて、おたまじゃくしのような独特のカタチは、他のどの野菜とも似ていない。

 

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子供の頃、クワイといえば、おせち料理の一品ぐらいでしか食べることがなかった。苦味があって、子供にとっては好きな味ではなかったはずだ。

ある程度おとなになって、中華料理でクワイを食べる機会があって、そのシャキシャキした食感に驚いた。中華のクワイは、日本のものとは種類が違うようだ。

 

いい年齢になってから、小料理屋で小指ほどの小さなクワイの素揚げに出会って、断然この奇妙な野菜が好きになった。

ぱらりと塩をふって食べる。

ほっこりしていて、ちょっとほろ苦くて・・・。

これぞ大人の味、子供にはわかるまい、なんてね。

 

「ついこの前まで残暑が厳しいと言うてたのに、もう冬がそこまで来てるんやね〜」とか話題にしながら、ぬるめに燗をした“秋あがり”などをちびちびとやる。

 

 

クワイの丸揚げ。

クワイの丸揚げ。

 

 

ところでクワイが栽培されているところを見たことがある人って、どのくらいいるんだろう??

私は見たことがないので、クワイについてちょっと調べてみた。

 

慈姑(くわい)=オモダカ科の水生多年草の塊茎(かいけい)のこと。

オモダカ科って、どんな植物???

レンコンみたいに沼で栽培するのかな???

一般人にはけっこう謎の多い野菜だ。

 

欧米では観賞用が主で、日本と中国では塊茎を食用とするらしい。

そして日本で収穫されるクワイの生産地は広島県福山市と埼玉県越谷市で栽培されているとか。

 

おせち料理に入れるのは、塊茎上部に芽が出ていることから「芽が出る、めでたい」と、縁起の良い食べ物ということになっているから。

 

大きいクワイは皮をむいて水にさらし、アクを抜いてから調理するが、小さなクワイには、あまり強いアクを感じない。だから皮もむかず、丸揚げで食べられるのだ。

 

素揚げがおいしいので、ちょっとアレンジして“スコッチドエッグ”ならぬ、

“スコッチドクワイ”を作ってみた。

 

作り方

①クワイに小麦粉をまぶす。

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②ひき肉に塩・コショウをして、粘りが出るまでよく練る。

 

 

③ラップの上に❷のひき肉を適量とり、❶のクワイの塊茎部分を包む。

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④油で揚げる。

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完成!

 

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切ったらこんな感じ

 

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11月〜1月半ばまでが旬ですよ〜。

 

(土井ゆう子)

 

4 Comments

  1. YUKO

    うらんさん
    小さいクワイは市場ではメクワイといって販売していました。
    素揚げは簡単なのでおすすめです。
    日本酒はもちろんですが、白ワインにもあうと思います。

  2. nobuko

    うわ~! スコッチドクワイ、絶対美味しい!

    子どもの頃嫌いだったものが、端から好きになるんですよね。
    酢の物、セロリ、クワイ、ウドもそうかな。

    歳取るのも悪くないデスネ。

  3. YUKO

    nubukoさん
    私は子供の頃、生牡蠣とナス、それから肉の脂身が食べられませんでした。
    今では考えられません。
    いつから好きになったんだろう。
    生牡蠣は働くようになってからだ、というのを覚えています。
    食べられないと、ガキンチョ扱いされそうで頑張って食べたら、ぜんぜん嫌いじゃなかったというわけ。子供の頃は味より、見た目重視だったのかもしれません。

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