グルメ

上野で時空の旅を楽しむ。縄文展からの鶯谷バスク料理へ

現在、東京国立博物館の特別展で「縄文展」を開催しています。

 

縄文時代が始まったと言われるのは約1万4000年前からで、2300年前くらいまで続いたと言われています。

1万年のスパンって、半端ないですよね。今回の縄文展はその1万年間に生み出された「縄文の美」をテーマに、国宝6点が揃い踏み。

かの岡本太郎が「なんだこれは!」と絶賛した縄文土器、川端康成や柳宗悦が所蔵していた土偶や岩偶も展示され、見応えたっぷりです。

今回、私が特に印象深かったのは、大阪万博の「太陽の塔」そっくりの土偶が存在していたこと。

「人類の進歩と調和」をテーマにした大阪万博があったのは1970年、私は中学1年生でした。

万博のシンボルとして岡本太郎が制作した巨大モニュメント「太陽の塔」は、のちに万博成功の要因のひとつとまで評価され、大人気となりました。当時、アメリカ館の月の石の展示がすごく人気で、入館するのに長〜い行列に並ばなければなりませんでした。

私は昔から行列に並ぶのは嫌い。アメリカ館には入らなかったけど、太陽の塔は行列をものともせずに並んで、中まで入って見学したことを覚えています。

ずーと、ずーと、あんなデザイン、どうやったら思いつくの? と思ってたけど、48年の年月を経て、今回、太陽の塔のベースにあるものは縄文時代の土偶だったことがわかったのでした。

たぶん、岡本太郎は「人類の進歩」なんて、嘘っぱち。縄文人のほうがすごいゾ!と思ってたのかもしれないですね。

それにしても縄文時代の土偶って、独創的。

ハート型の顔とか、あるんですよ。縄文時代にハートって・・・。

私には、宇宙人が来て制作していったものとしか思えませんでした。

 

縄文展は9月2日(日)まで開催しています。興味のある方はぜひ、足を運んでみてください。

 

閑話休題

 

せっかく上野まで行くので、前から気になっていた鶯谷のバスク料理の店「サルデスカ」へ行ってきました。

バスク料理といっても、ベースがバスクで、ほとんどはシェフのオリジナル。こちらもまた独創的です。

少量多皿で、料理がどれも、おもしろかったのでご紹介しますね。

 

場所は鶯谷の駅から歩いて5分ほど。まわりにはコレといって何もありません。

カウンターとテーブル席が1つの、こじんまりとしたお店で、料理はシェフ一人で作っています。

初めてなのでおまかせコース(5,500円)と、ワインペアリングコース(5種・3,500円)をお願いしました。

飲みながら、メモもとらずだったので、多少、間違ってたらゴメンナサイ。

最初の一品、カバ(スペインの発泡酒)と味わうのがピキージョピーマンのムースの上に、炙ったウニがのった料理。

 

 

次に登場したのが脂ののったイワシとチーズ、マンゴー。

けっこう塩味がきいていて、アンチョビが隠し味になっているのかと思ったのですが、アンチョビは使っていないそうです。イワシがこんな料理になるとは、ただただ驚くばかりです。

 

ここまで食べたらシェフが、これからどんな料理を出すか、ざっと説明してくれます。でも、覚え切れません。とにかく、少しずつ、いろんな料理を出してくれるようで、楽しみです。

 

国産タコと水ナスのピューレ、ジュンサイという取り合わせ。

 

 

イベリコ豚と稚鮎のテリーヌ、ガスパチョとともに。

豚と稚鮎という衝撃的な組み合わせ。稚鮎の姿はどこにもないので、パテのなかに練りこまれているようです。

シェフいわく、豚の血の代わりに稚鮎を使ってみたのだそうです。鮎のほろ苦さが、奥深く、大人の味です。

 

ハマグリとミノ、ひよこ豆。ミノはやわらかく、ハマグリの出汁がきいた優しい味わいです。

 

牛すじと穴子を組み合わせた料理が出たのですが、こちらは写真を撮り忘れてしまいました。

そして、絶妙な火入れのシマアジとラタトゥイユ。魚の下には糖度の高いトマトが潜んでいます。

 

さらにイベリコ豚のプルマ、黒にんにくとパッションフルーツのソース。

プルマとは肩甲骨の先にある希少部位で、イベリコ豚1頭約160Kgから、180グラムくらいのプルマが2枚とれるだけとか。

やわらかくてジューシー。イベリコ豚の甘みのある脂に、パッションフルーツの甘酸っぱくてさわやかなソースが合います。

 

 

デザートは、バニラアイスといちじく、ズイキ(芋茎)です。

シェフはズイキと言ってましたが、ルバーブ見たい。ズイキをデザートにしちゃうなんて、おもしろいですよね。

 

ペアリングワイン5種に赤ワイン1杯、食後酒にスペイン版グラッパまで飲んで、いい気持ちになりました。

写真は順不同

 

 

 

 

 

 

 

 

おまかせの料理はその日の食材に合わせて、シェフのインスピレーションで組み立てられるそうで、一期一会の出会いです。

その出会いを再度求めて、上野の博物館や美術館と合わせて、また、出かけたいものです。

 

土井ゆう子

4 Comments

  1. tomoko

    太陽の塔にそっくりの土偶!ぜひ見てみたい!!!
    私たち世代はこぞって大阪万博に出かけましたよね。当時小学校低学年だったので、何館を見たのか記憶もおぼろげなのですが(私も並ぶのがイヤでマイナーな国ばかり回ったせいかも)、さすがに太陽の塔だけははっきり覚えています。
    バスク料理も今流行っていますよね。このコース、ぜひまねしたいです。

  2. YUKO

    tomokoさん
    読んでいただいて、ありがとうございます。
    縄文展は、昔、教科書なんかで見たことがあるようなものがたくさん展示されていました。
    それに岡本太郎の顔シリーズの作品も、これがヒントなんだ! と思われるものがありました。

    太陽の塔は最近、また公開されていて、すごい人気だそうです。
    今は人気すぎて、なかなか入れないみたいですけど、そのうち行ってみたいなと思っています。
    あの頃は、高度成長時代で日本全体がイケイケなムード。
    時は流れたのだな、と実感したのですが、縄文時代は1万年ですから、比べようもありません。

    バスク料理の店も、おすすめです。
    この店でしかか食べられない料理だと思います。
    予約するのなら、前日や当日にキャンセルが出る場合があるので、それが狙い目です。

  3. nobuko

    イワシにマンゴー、たこにジュンサイ、はまぐりにミノ・・ですか?
    どれも食べたことのない組合わせです。それもバスク料理ベース。
    鶯谷は侮れないなあ・・美味しそうです。
    縄文展も面白そうですねえ。
    狩猟主体の縄文時代には、自然と生きるたくましさと明るさがありますよね。
    暑くなるとすっかり出不精になるけど、行ってみようかな。

  4. YUKO

    nobukoさん
    こんにちは!
    最近の下町には、きらりと光るお店が出現していますね。
    一度お試しアレ。

    少量多皿のコース料理は、最近の流行なのだと思います。

    縄文展、よかったですよ。
    でも、こう暑いと人が集まる場所に行くのは勇気がいりますよね。
    館内は涼しいけど、現地に辿りつくまでが・・・。上野駅からだと公園内をけっこう歩くので、あぢい〜。

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