グルメ

お湯を注ぐだけのお吸い物

お湯を注ぐだけのお吸い物って、○谷園の松茸のお吸い物が有名ですし、特に珍しくないでしょうけど、ワタシ、これが大好きなんで、みなさんにおすすめしたくてご紹介しました。

 

販売しているのは、金沢の麸の専門店「不室屋」

 

 

ふむろ1

ここでは金沢の郷土料理「治部煮」に入れる「すだれ麸」をはじめ「車麸」「焼麩」「細工麸」など、さまざまな麸を販売しています。

慶応元年の創業で、伝統の製法、味、技を継承するたいそうな老舗ですが、時代のニーズに合った新たな製品も生み出しています。

 

その代表が、お湯を注ぐだけでお吸い物になる「宝の麸」。

 

 

ふ1

 

 

今回、金沢で買ってきたのは季節限定商品の「宝の麸 麸久梅」と「宝の麸 寒のり」。

 

 

一見、和菓子のモナカのようでしょ。

でも、中にアンコは入ってません。

 

 

 

 

7ふ

ふ6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふ2

 

 

 

 

 

 

 

 

個別に包装されているのを袋から取り出すと、中からぷっくり、ふくよかな梅の花をかたどった麸(ふやき)と、おぼろ昆布、だしの素が出てきます。

お椀の中に、だしの素、おぼろ昆布、梅の花の麸は真ん中を指で押して穴をあけて入れ、お湯を注ぎます。

 

 

 

しばらくすると、あ~ら不思議。

梅の花の麸はやわらかく溶けてほどけ、中から花の形をした細工麸や青々としたほうれん草、大根などが浮かびあがります。

 

 

ふ4

 

 

昆布だしのきいた味は、インスタントとは思えない上品さ。

麸の香ばしさや柚子の香りもあいまって、しみじみとやさしい味です。

 

もう一方の「寒のり」は、冬に採れる寒のりを、麸の中に閉じ込めたもの。

同じように昆布だしと、麸の真ん中を指で押して穴をあけ、お椀の中に入れ、熱湯を注ぎます。

麸が溶けると、中から寒のり、花麸、ねぎが浮かび上がってきます。

 

 

ふ

ふ5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらのお吸い物は、今から20数年前、海外に留学していた子どものために、考え出されたものだそうです。

日本の味を手軽に食べられるように。また、栄養にも配慮して、乾燥させた野菜などの具を、麸のモナカにつめたのだとか。

私も海外で暮らす友人を訪ねるときに、お土産に持っていったことが何度かあります。

 

春には桜の花びらの形をした「ひとひら」、夏には貝の形をした「潮」、秋にはもみじの形をした「照葉」が販売されます。

 

「不室屋」本店は金沢の近江町市場の近くにありますが、東京なら日本橋三越や新宿高島屋などでも買えますよ。

 

(土井ゆう子)

 

 

 

 

3 Comments

    1. りーたん

      不室屋の「ひとひら」、上品な味で美味しかったです! 本物の桜の花がふんわり漂って、「あー春が来た~」っていう感じ。眺めているだけで豊かな気分になりますね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。