夫婦・家族

高齢の親が乳ガンになった時、どうする?  -前編-

実家の母は、現在84歳。 母が83歳だった時、なんと乳がんが見つかった。

 

母には3人の娘がおり、婿を取って家業を継いだ長女と暮らしている。その長女から3女である私の元へ、突然の電話が来たのは、去年の8月下頃だった。

 

1-11-2

1-3

 

 ・・・ドーシテ、我が家はシリアスになり切れないのだ・・・

 

1-4

 

センチメンタルリンパ節  って‥

 

おねいちゃんのファンキーな言葉選びのおかげで、シリアスさは30%OFFになり、私の脳裏には、聖子ちゃんカットの某アイドルが(〇十年前の姿で)踊っている画が横切って行った。 専門用語には変わったものが多いけれど、・・センチメンタルリンパ節という言葉は、きっとナイと思う。たぶん、姉は聞き間違えたのだ。

 

電話をしながら片手で「センチメンタルリンパ節」とタイプし、グーグル検索にかけてみた。すると結果の1番上に、「もしかして“センチネルリンパ節”では?」。

 

ああ 言葉がいい加減になりやすいCJ世代にとって、この「もしかして機能」は、本当になんと頼もしいものだろう。

「きっとそれですっ! グーグルちゃん、ありがとう!」と PCモニターに向かって感謝してしまった。

 

【センチネルリンパ節】

癌にもっとも近いリンパ節(これをセンチネルリンパ節といいます。センチネルとは、見張り番という意味です)

*国立国際医療研究センター放射線核医学科HP参照

 

病巣に一番近いリンパ節を取ってみて、そこまでガン細胞が来ていなかったら、リンパ廓清はしないというのが、現在の診療ガイドラインみたいです。なるほどねえ・・

という訳で、電話の途中だったけれど、思わず姉にツッコミを入れてしまった。

 

「・・おねいちゃん。 “センチメンタルリンパ節”と言ってたのは、本当は “センチネルリンパ節” みたいだ」

「あらホント? いやー、私も変な名前だなとは思ったんだわ、アハハハ!」

 

 

ここまで読んで、「親がガンだというのに、何を不謹慎な、薄情な娘たちだ」と思われる方がおられるかもしれない。しかし、それは違う。

 

我が家で一番最初に乳ガンになったのは私で、部分手術をして以来15年、ずーっと「経過観察中」。そして電話をかけてきた長姉にいたっては、驚くなかれ、乳ガンのステージ4。だけど現在、普通に日常生活をおくりながら「経過観察中」なのである。(これに関しては話せば長くなるので、別の機会へ譲る)

 

つまり、我が姉妹は、乳ガンだからドーだっての?!といえる乳ガン経験者で、自分がガンだった時も、大体こんな感じだったのである。

 

 

それにしても、83歳に乳房全摘?! そんな大手術をして大丈夫なのだろうか?

 

母は、この私をどうやって産んだのかと思うほど小柄で、身長146㎝体重は30㎏台という体格。おまけに高齢になってからは不整脈がひどく、「お母さん、この前ちょっと心臓が止まったの」などということもある状態だ。

 

乳房切除手術となれば麻酔も使うし、それは心臓の負担になるに違いない。ガンという病気は、高齢になると進行が遅いというから、ひょっとしてこのまま乳ガンを、だましだまし生きて行けるのではないのだろうか?

 

「・・で? 先生は、切って全摘する方がいいって言うわけ?」

「そう言うのだけど、どう思う?」

「・・・う~ん・・・」

 

私には、医療関係者の旧友がいる。長姉が相談してきたのは、プロの意見も聞いてみてということなのだろう。とりあえず、「聞いてみるから主治医に返事するのは少し待って」と言って電話を切ったが。

 

高齢の親がガンで手術を勧められたら、どうします?

(我が家の場合は、後編へ続く)

 

 

(奥岡 伸子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6 Comments

  1. YUKO

    センチメンタル~。これを読みながら頭のなかを、イヨちゃんのあの鼻にかかった独特の声が頭のなかをぐるぐる回ってしまいました。

    ところで高齢のお母さま。手術をするか、しないか。私がお母さんの立場だったら、しない と思う。子供の立場、つまりNOBUKOさんの立場だったら、・・・・わからない。判断がつけられないですね。

  2. nobuko

    YUKOさん いらっしゃいませ~。

    >頭のなかを、イヨちゃんのあの鼻にかかった独特の声が頭のなかをぐるぐる回ってしまいました。

    そうでしょおお?

    私たちの年代は、センチメンタルと聞くと条件反射的に「16だから~♪」が脳内に流れますよね。

    >私がお母さんの立場だったら、しない と思う。

    私も「自分が83歳で、全摘手術を勧められたら・・」と、考え込んでしまいました。

    >・・・・わからない。判断がつけられないですね。

    そうなんですよね。

    子どもの立場で、親の病気治療に関する判断をするのって本当に難しい。こっちは医者でも医療関係者でもない、素人なんだから、大変です。

    他の方たちもきっとそうだから、我が家のケースを書いておくのも、何かの参考になるかも。

  3. りーたん

    私の母(79歳)にこの記事を読んで聞かせたら、「私は検査はしない」と即答。「そうだとしても知らせないでほしい」「何もせず放置する」とのこと。
    う~~~ん。。
    子どもの立場になると、難しい問題ですね。

    それにしても、nobukoさんが、そんな昔に乳がんになり、今も経過観察中の身だったとは。。
    驚きました。

  4. nobuko2

    ウチの母は40代で子宮筋腫、50代で卵巣嚢腫の手術をしても華麗に復活。そうだ、単細胞生物は切り刻んでも簡単に復元するんだった、と妙に納得したものでした…って、やっぱりシリアスになりきれない我が家の話はさておいて、夫の祖母は90代で直腸ガンが見つかりました。
    やはりたいへん小柄でほっそりした体型で、結構大きな手術になりそうなのに耐えられるのか、と担当した医者も考え込んでしまったようでした。家族でも意見が割れシビアな話し合いになりました。でもね、何もしなかった場合、そうそうポックリ死ねるわけじゃない。つまり結構辛い思いをしなければならないわけで、『苦しいみたいだよ~…』と 結構リアルに本人に話して気持ちを聞いたら 意外にもはっきりと手術を望みました。記録に残る手術になりましたが予後は良好。ちゃんと普通の生活に戻り、99歳である冬の朝 心筋梗塞でポックリ逝くまで元気な日常を送りました。プロレス好きの明治生まれのおばあちゃん、大往生でした。
    不整脈もあるし、どまんなかを切腹したおばあちゃんと違って御母堂様は胸。女性にとってはなかなか受け入れ難い場所でしょうが、ここから先の人生、まだまだたっぷり残っていて、そちらも大切なのでは。
    人によって受け止め方も違うので一概には言えませんけど、ここはいっぱつご本人に伺ってみるのも大切なのではないでしょうか。
    あ、専門家の意見も聞いてから、ですが。

  5. nobuko

    お客様がお越しです♪ ホクホク いらっしゃいませ~!

    ●りーたんさん お母様、即答でしたか(^^)

    そうですよねえ・・・。うちの母も昔から
    「切ったりもったり(?)したくないからガンになったら放っといて」と言っていました。

    そうは言っても、子どもとしてはねえ・・・

    >それにしても、nobukoさんが、そんな昔に乳がんになり、今も経過観察中の身だったとは。。

    そうなんです~。

    でもまあ、私の場合は「乳腺腫だろうけど」と言われて試験切除したら、あーらビックリガンでした。と言う軽いものでしたので、乳がん的には幕下もいいところなんです。

  6. nobuko

    お♪  nobuko2さんいらっしゃーい!

    遊んでくれてありがとう!

    >夫の祖母は90代で直腸ガンが見つかりました。

    わあ~!90歳ですか。

    歳を取るとどこかに癌が出来るってこと多いみたいですね。
    昔は、高齢での検査などせず、ガンが進むままに亡くなって、
    寿命と言われていた人も多かったと思います。

    >記録に残る手術になりましたが予後は良好。ちゃんと普通の生活に戻り、

    良かったですねえ。 

    母のガン騒ぎで改めて痛感したけれど、医療というのは病気を治療することを究極の使命にしているんですよね。あそれが幾つの患者であっても、治療出来るなら治療する。

    >ここはいっぱつご本人に伺ってみるのも大切なのではないでしょうか。

    ふふふ どうもありがとう。 去年の話なので、このスレッドは結果報告なわけですが。我が家族と母の選んだ結果は・・、

    m(_ _)m 後編で読んでくださいませ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。