夫婦・家族

妻からの離婚劇 「家庭内別居8年、離婚の準備と財産分与は?」 回答

<相談>

妻46歳。夫50歳。結婚20年ですが、家庭内別居が8年続いています。正常とはいえない結婚生活にずっと思い悩んでいます。今後のことを考え、夫と離婚したいのですが、住まいは共有名義でローンが残っています。離婚の際の財産分与やローンはどうなるのでしょうか。

詳しい相談内容はこちら

<回答>

回答の前に、ワイドショー的話題を。

高嶋政伸と美元の離婚裁判、決着しましたね。政伸さんの勝訴でした。

以前書いたブログはこちら → 「私は月に109万円必要な女」

 

美元さんはもっと長引かせて、生活費(婚姻費)を取り続ける算段だったのでしょうが、計算が狂っちゃいましたね。

 

裁判では、すでに婚姻関係は破綻していると判断。政伸さんが「芸能界をなげうってでも離婚したい」と訴えていたのが「固い決意」と受け取られ、「婚姻を継続しがたい重大な事由」という離婚理由で離婚を勝ち取りました。

でも、端から見ても、この二人は離婚しかありえないですよね。

 

ただ、石田純一がテレビで話していた言葉も興味深かったです。

「結婚したいと男性からプロポーズしたのなら、別れのカードは女性に持たせるべき」と話してました。片方が一方的に「結婚したい」「離婚したい」と決めるのはフェアではないというわけです。うーーん、でも、相方が結婚生活そのものが苦痛だと言っているのだから、夫婦で共同生活を継続するのはもはや困難です。

 

夫婦生活は、二人の同意で成り立つものだから、一方が「もういやだ」となったら、相当の努力をしない限り、夫婦関係の修復は難しいように思います。

 

 

さて、相談の回答に話を戻します。

そもそも「財産分与」は何かというと、「夫婦共有財産の清算」のことをいいます。原則、家庭の財産を半分ずつ分け合います。これは、どちらに離婚の責任があるかというのは無関係です。

家財道具、土地、建物などの不動産。車、預貯金、株や債権などの有価証券、会員権やへそくりも財産になります。どちらの名義かというのも関係ありません。夫名義でも、妻の支えあっての財産とみなされます。共有財産は結婚後にふたりで築いたものなので、結婚前の貯金や親から相続した遺産などは含まれません。

 

不動産の時価を基準に評価額を割り出して二人で分け合います。現金化して二人で分けるのが、いちばん明瞭ですが、相談者のように「そのまま住み続けたい」場合は、残りの2分の1を買い取るか、相殺という方法になります。残ローンは、こちらが支払わなくてはなりません。

 

相手に離婚原因があるなら、慰謝料として2分の1分をもらって相殺する方法もあります。

相手が離婚したがっている場合は、「このまま住み続けたい、ローンも支払ってほしい」と条件をつけて、お互いに合意できていれば争うこともありません。

協議離婚は、二人の間で納得していればオッケーなのです。

 

 

条件は公正証書など文書にしておくと、支払いが滞ったときに差し押さえができます。

話し合いがうまくいかなければ、調停で話し合い、不成立となれば裁判となります。裁判に勝つためには、家庭内別居や離婚原因となる証拠が必要です。

財産分与の請求は、2年以内ですが、離婚時に決めておいたほうがいいでしょう。

 

 

熟年世代は、若年世代と違って、それなりの財産やしがらみがあり、さまざまな背景を抱えているのがむずかしいところ。

 

退職金も財産分与の対象になるので、離婚する場合は、「住まい」「財産分与」「年金分割」「退職金」について、きちんと話し合っておいたほうがよさそうです。離婚への準備として、夫の収入、年金、退職金などを調べておきましょう。

ちなみに、共有財産には「負の財産」も含まれるので、借金も分け合うことになるので要注意です。(結婚期間中に勝手に作られた借金は、保証人でなければ責任を負う必要はありません)

 

 

妻に収入や貯金がなく、慰謝料請求できる離婚原因がない場合は、残念ながら経済面についてはなかなか厳しいといわざるを得ないのが実情です。離婚準備と同時に、離婚後の収入を確保するための情報収集もしておきましょう。

 

離婚は本当にエネルギーが必要な作業です。でも、離婚の知識を得ておくことで、不安はぐんと減りますし、感情に振り回されずに冷静に処理していくことができます。

悔いのない人生を送るためにも、アンテナはいつも張り巡らせておいてくださいね。

(渡辺里佳)

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