夫婦・家族

妻からの離婚劇 「夫が莫大な借金。子どもと一緒に家を出たい」回答

<相談>

私は52歳、夫も同い年です。夫は40歳で脱サラし、飲食店を営んでいましたが、数年前より経営が悪化。私に内緒で3000万円もの借金があることが発覚しました。子ども二人は、これから大学進学です。借金と生活費の問題を抱え、今後どうしたらいいか悩んでいます。いっそ離婚して実家に戻り、新たなスタートを切りたいと思っているのですが。

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<回答>

夫婦間の悩みで、不倫や暴言暴力に並んで多いのが、借金と生活費の問題です。

 

景気が低迷する昨今、仕事が目減りしたことで、消費者金融に手をだしてしまうケースが増えています。最初は「ほんの少しだけ」のつもりが、アテにしていた収入が入らず、返済不能で、金利が雪だるま式に膨らんでしまい、気づいたときには莫大な借金を抱えこんでいた。そんな、例がたくさんあります。

屋外のブルーシートで生活している人の中には、少し前までリッチな社長業だった、という人が結構いるそうです。ギャンブルと借金は、生活破綻と紙一重。あっという間に奈落の底に突き落とされてしまうので、よくよく慎重になる必要がありますね。

 

相談者の場合は、これまで生活費を切り詰め、保険を解約するなど節約の工夫をして、なんとか凌いできました。会社も生活も不安定の中、育ち盛りのお子さんを抱えて頑張ってきたのに、さらなる3000万円の借金という事実が発覚し、さぞかしショックだっただろうとお察しします。金額も大きく、途方にくれるのも無理はありません。

 

夫とは離婚し、新たなスタートを。とのことですが、難題がいくつかあります。

 

もしご主人に離婚の意思がないなら、離婚を一方的に進めるのは大変な作業です。互いに離婚に同意し、協議離婚できるならことはスムーズに運びますが、そうでない場合は、戦いが待ち受けていることを覚悟しなければなりません。

 

たとえ離婚できたとしても、ご主人から養育費が受け取れるという保障はなく、子ども二人を養育していくのは容易ではありません。借金の身である夫が、養育費を継続的に支払ってくれる確率は低いでしょう。

また、もしあなたが夫の借金の連帯保証人になっている場合は、妻であるあなたも債務の責任を負わなければなりません。残念ながら、離婚後もその責任はついてまわります。連帯保証人でなくとも、離婚の際の財産分与は、夫婦間の負の財産も含まれますので、離婚後も借金の返済をしなくてはならない可能性があります。

実家の両親が協力的なのはありがたいことですが、既に高齢ですので、今後が読みにくく、金銭的な援助も多くは期待できないでしょう。

 

お子さんにとっても、両親の離婚はショックですし、子どもが多感な時期は、離婚はできるだけ避けたいものです。または、きちんと納得してもらえるよう話し合う必要があります。

 

離婚の方向にエネルギーや時間を費やすよりも、離婚せずに、ご主人と一緒に打開策を探っていくほうがいいように思いますが、いかがでしょうか。

 

現在、夫の給与25万円が家計に入っています。この金額を離婚後、女性が一人で稼いでいくのは大変なことです。今の生活を維持しながら、妻も外で働くことを視野に入れて、収入を得ることを考えたほうが得策のような気がします。

 

今は新卒者でも就職難のご時勢ですから、熟年主婦をすぐに正社員として雇ってくれる会社は少ないと思いますが、パート勤務でも、月7~9万円は得られ、現在より世帯収入は増えます。何でもやります、という気概で精一杯働くことで、正社員として認められるケースもあります。そうすれば増収も期待できるでしょう。

 

ご主人と今一度、今後の生活設計を話し合ってみてください。離婚を考えるのはそれからでも遅くありません。

 

現在の住まいは持ち家でしょうか。もし抵当にあてていない不動産でしたら、これを売却して借金返済に充てるのも方法です。住まいも生活費も縮小して、まずは借金を減らすことから初めてみましょう。協力的なご両親がいらっしゃるのも大きな力です。ご実家の助けを借りながら、ご主人とともに、荒波を乗り切る覚悟でがんばってみてください。

「私も働いて、家を支えます」と宣言することで、ご主人もプラスのパワーが出てくると思います。

 

会社経営が今以上に悪化し、ほかに手立てがないようであれば、自己破産という方法もありますが、住居や生活の制限や条件など、法的な手続きが必要になりますので、その道のプロである弁護士さんに相談することをお勧めします。

 

お子さんに対して、申し訳ないという気持ちや罪悪感を持ち続けているよりも、現状を受け入れてがんばる姿を見せていくほうが、お子さんもうれしいものです。子どもたちが大学生活を終え、無事に就職できれば、また状況も変わります。大きな味方になってくれるかもしれません。

今はとてもつらい時期だと思いますが、健康であれば、必ず道は開けます。「明けない夜はありません」。世の中の情勢も変化し続けています。いつか幸せな生活がやってくることをイメージして、あきらめずに乗り越えていってください。心より応援しています。

 

(渡辺里佳)


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