夫婦・家族

妻からの離婚劇  「別居していると、慰謝料をとられてしまうのでしょうか」

妻からの離婚劇。

次は、我慢続きの生活を抜け出し、別居してひとり暮らしをしている女性からの相談です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<相談>

私は47歳、夫は52歳。子どもは長男と長女の二人ですが、すでに社会人として働いており、長男は地方で暮らし、娘は自宅通勤です。

 

じつは、私は、3ヶ月前に家を出て一人暮らしをしています。夫との結婚生活は我慢の限界だったのです。

 

夫とは、24年前、私が23歳のときに恋愛結婚したのですが、大学を出たばかりの私は本当に世間知らずの女の子でした。政治のこと、社会の仕組みなど何でもよく知っていて、弁の立つ夫がとても頼りがいのある男性に見えました。付き合って3ヶ月。私は会社勤めの経験もないまま結婚しました。夫は、収入の安定した公務員です。

当時の私は、幸せな結婚生活が待っていると信じて疑いませんでした。

 

ところが、一緒に暮らしてみると、私が思い描いていた生活とはまるで違っていました。結婚直後から、夫は私を支配下に置くような態度で、私の言うことに一切耳を貸すことはありませんでした。

私が提案や意見を言おうとすると、立て板に水のごとく反論されます。夫の言いなりになるしかない、というのが実情でした。

 

それでも、結婚前に感じていたように、夫のすることや言うことを尊敬できたり、納得できていれば問題はなかったと思うのですが、現実の生活の中では、たとえば、生活費のこと、子どもの教育面などで、夫の意見や考え方に抵抗があり、心の中で「それは違う」「間違っている」と感じることのほうが多かったのです。

それでも何も言えず、心の中で常に欲求不満がくすぶり続け、幸せとは無縁の結婚生活を送ってきました。

 

夫は私が外に働きに出るのを嫌がっていたので、働いた経験はなく、専業主婦の私に、夫は何かというと、「誰のおかげで生活できると思っているんだ!」「黙って俺の言うとおりにすればいいんだ!」というのが口癖でした。いまどきの男性で、こんな言葉を口にする人は少ないと思うのですが…。

きっと私のことをバカにして見下していたのでしょう。イライラした調子で荒々しく暴言を吐く夫を見ていると、本当に自分が何も出来ない、生きている価値のない女に思えてくるのです。

 

ですが、「このままでいいの?」「これで一生を終えるの?」ともう一人の自分が、何度となく問いかけてきます。

定年後もずっと一緒に暮らしていくのはとても耐えられません。もう一度、自分の人生を取り戻したい。結婚生活を解消したい。子どもたち二人も成人しました。育児という私の役目はもう終えた、という思いもありました。

 

とはいえ、私からの離婚の申し出を、すんなりと聞いてくれる夫ではありません。

 

そこで、思い切って家を出ることにしたのです。「別居すれば、離婚しやすくなる」と聞いたからです。へそくりを貯め、引越しの準備を進め、計画通りに家を出ました。子どもたちは私の味方になってくれて、引越しの手伝いもしてくれました。

 

すべて夫には知られないようにしてきたので、別居当時は、夫が大騒ぎして大変だったようです。間に入ってくれた長女には感謝しています。

ところが、最近、夫に私の居場所を突き止められてしまいました。仕方なく電話で話をしたところ、「夫婦は同居し、協力し合い扶助しあう義務がある。同居義務違反にあたるから慰謝料を支払え」といってきたのです。

 

私は、一人暮らしするためにパートを始めましたが、貯金も収入もわずかしかなく、生活もギリギリです。これ以上の支出は無理です。私のしていることは、法律違反に当たるのでしょうか。夫に慰謝料を払う必要があるのでしょうか。

そして、夫とは離婚できるのでしょうか。

 

回答を読む。

(渡辺里佳)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。