夫婦・家族

【離婚したいのですが、弁護士の見つけ方、見極め方を教えてください】

「夫婦問題カウンセラーの人生相談」。久しぶりの投稿ですが、この間にも、男女関係・夫婦関係の在り方や価値観が変化し続け、さらに多様化しています。

CJ世代の夫婦間の悩みも相変わらず多く、有名人も例外ではありません。
先日、タレントの上沼恵美子さん(62歳)が、自身が務める番組で、「夫原病」を発症していたことを告白し、世間を騒がせました。
「夫源病」とは、夫が原因で体調を崩してしまう病気のこと。
上沼さんは、退職したご主人がどこに行くにもついてきたり、ダメ出しが多かったことから、
めまいや動悸、頭痛など、更年期障害のような症状が出てしまったそうです。
夫の存在や言動が原因で病気になるなんて、本当に困ったものですね。

さて、今回は、熟年離婚を決意した妻からのご相談です。

<相談>

夫婦ともに58歳です。
子どもが独立したら、離婚しようと、ずっと前から思っていました。やっとその時が来たので、その意思を夫に伝えたのですが「何をバカなことを!」と一蹴され、話し合いも満足にできない状態になりました。
調停か裁判に臨むために弁護士に依頼したいと思うのですが、離婚調停は利益につながらないため、親身になってくれる弁護士が少ないと聞きました。
弁護士さんってどこで探せばいいのでしょうか?
また、この人なら頼んでも大丈夫と思える弁護士さんの見極め方ってあるのでしょうか? あれば、ぜひ教えてください。

<回答>

ご主人に離婚の意思を伝えたところ、一蹴されてしまったとのこと。
それでも、離婚の意思は固く、そのために弁護士を雇いたいと考えているのですね。

改めて、離婚について説明します。
離婚の種類には、「協議」「調停」「裁判」の3つがあります。
離婚に際し、財産分与や慰謝料などの条件を夫婦間で話し合い、離婚に同意するケースが「協議離婚」です。双方納得のうえで出した結論なので、証人2人を準備し、役所の窓口に「離婚届」を提出すれば、スムーズに離婚できます。

一方が離婚を希望し、もう一方が離婚に同意しない。または条件の折り合いがつかない場合は、家庭裁判所に「離婚調停」を申し立て、第三者(調停員)に入ってもらい、双方の意見を調整し、離婚が成立した場合は「調停離婚」となります。

調停が不調に終わった(不成立となった)場合は、裁判へと進み、家庭裁判所の判決による「裁判離婚」となります。直接、裁判を申し込むことはできません。「前置主義」といって、調停を経て、不成立の場合のみ裁判へと進むことができます。

全離婚件数に占める90%近くが「協議離婚」で、「調停離婚」は約10%。「裁判離婚」は離婚全体の2%にも満たないそうです。
いちばん負担が少ないのは、やはり「協議離婚」です。調停は時間もかかり、精神的にも苦しいので、できれば避けたいもの。裁判となると費用もかかり、さらに負担増となります。

ちなみに私の場合は、最初から弁護士に依頼しました。そういうもんだと思っていたのです。それなのに、数回の離婚調停日に相手方が出頭しなかったため、調停を進めることができず、不成立となってしまいました。結局「裁判離婚」となったのですが、いま振り返ると、改めてすごい経験をしたものです。30代半ばの離婚に至る数年は、暗闇の別世界を彷徨っていた感がありますが、カウンセラーとなった今、その経験も無駄にはなっていないのですから、人生何が役立つかわからないものです。

さて、離婚を決意している相談者さんですが、
なぜ離婚したいのか。どうしても離婚なのか。距離を置く「別居婚」でもいいのかなど、視野を広げて、いま一度、今後の生き方を模索してほしいと思います。そのうえで、再度、ご主人と話し合ってみることをおすすめします。
離婚をこじらせず、別れたあとも精神的に穏やかでいられて、相手とも良好な関係を続けるには、喧嘩モード、敵対関係にならないことです。
自分のことだけでなく、ご主人についても考えてみてください。突然離婚宣告を受けたご主人は、たいてい青天の霹靂です。妻に見捨てられ、今後、どう生きていったらいいか途方に暮れてしまうでしょう。

話し合いの際は感情的にならずに自分の考えを伝えます。相手の言い分を聞く耳を持つことも忘れずに。
それでも平行線でなかなか結論が出ない場合は、離婚調停を視野に入れるといいでしょう。調停は、自分で申し立てすることができます。(詳しくは、家庭裁判所のHPを参照)

離婚調停の際に弁護士を依頼したいと考えているようですが、必ずしも、弁護士を立てなければならないということはありません。また、調停の途中から弁護士に依頼することもできます。

ただし、先方が弁護士を立てる場合や、夫が攻撃的など、難しい案件の場合は、こちらも最初から弁護士の力を借りた方がいいかもしれません。

無料で弁護士相談ができる「法テラス」の利用も可能ですが、以前私が相談した弁護士は、研修中なのか、あまり頼りにならない若い男性で、がっかりした記憶があります。もちろん、そうでない方もいると思いますので、「法テラス」の利用も考えてみてください。無料で相談に乗ってくれる法律事務所もあります。(いずれも要予約)

相談した弁護士に依頼しなくてはならないという決まりはありませんので、情報収集のために、利用するのも一案です。

弁護士の見極め方ですが、相性もありますので、複数の弁護士と実際に会って話してみることをおすすめします。「利益につながらないから親身になってくれない」ということはありません。弁護士も感情を持つ人間ですから、タイプはいろいろで、考え方もまちまちです。そして相談者の考え方もまちまちです。ネットなどの評価はあまりあてになりません。やはり自身で確かめるのがいちばんです。

弁護士は「弁護人」なのですから、自分の考え方に近い、信頼できそうな話しやすい人がいいでしょう。

離婚経験のある知人や友人に教えてもらうのも方法ですが、ツテや紹介だと断りにくいのが難点です。

 

また、夫婦問題カウンセラーは、弁護士、探偵、行政書士、FPなど専門家と連携しています。

夫婦問題カウンセラーはメンタル面のサポートが仕事。弁護士は法律面のサポートをするのが仕事です。
夫婦問題カウンセラーが、弁護士の領域に踏み込むことは「非弁行為」に当たり、法律に関する提言まではできないのですが、可能な範囲でアドバイスし、必要性やタイミングなどを見計らいながら、適切な専門家に繋いでいます。

まずは、心の整理が先決です。「離婚したい理由」「夫婦関係が破綻している要因」などを活字化し、明確にしてみましょう。ご主人に逆ギレされたら厄介ですし、焦りは禁物ですよ。

一人で心の整理をするのが難しい場合は、ぜひカウンセラーを頼ってくださいね。

 

(文責/夫婦問題カウンセラー渡辺里佳)

4 Comments

  1. YUKO

    普段の生活で弁護士さんと知り合う機会なんて、そうないので、どういう風に頼んだらいいのかわからないですよね。テレビドラマに出てくるような弁護士さんが、そうそういるとも思えないですしね。
    無料で相談できる法律事務所もあるんですね・・・。相談料って、1回5000円とか6000円とか、かかるもんだと思ってました。

  2. 渡辺里佳

    YUKOさん

    離婚問題や揉め事があってはじめて、弁護士を必要としますから
    普段の生活でご縁がないのは当然ですよね。

    私がご紹介している法律事務所は、相談料1時間無料です。
    1時間もあればけっこういろいろな話ができます。

    いまは、無料でも誠意ある対応をしてくれる法律事務所は多いと思います。

  3. nobuko

    離婚で裁判になるのは2%もないのですか!
    もっと多いように思っていました。
    夫婦問題カウンセラーは、弁護士や行政書士、FPと連携しているんですね。
    法や財務に詳しくても、必ずしも離婚のケースに詳しいわけじゃないだろうし。
    夫婦問題のポータルステージとしてカウンセラーに相談するのが良さそう。
    でも、子供の独立を機に離婚を思う女性って本当に多いですね。

  4. 渡辺里佳

    nbukoさん
    そうなんです。
    テレビドラマなどは、一般的な扱いですが
    実際には「裁判離婚」はごくごく少数派です。

    調停で話し合いできないケースか
    よほど条件で折り合いがつかないか、です。

    離婚に詳しい弁護士さんは、いま大忙しみたいですよ。

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