夫婦・家族

「離婚後の姓と戸籍、どうしたらいいの?」

仲のいい50代後半の友人からメールが届いた。

「離婚しようと思うのだけど、名前を変えると、さまざまな支障をきたすことがわかりました。名前を変更せず、新しい戸籍を作ろうかと思うんだけど…。契約書関係は戸籍上の名前だよね」

そして、
「離婚するって、ホント女性は大変だね。60近くなって離婚なんて、自分でもよくやるわって感じだけど、年内には届けを出して、新たな気持ちで人生楽しもうと思います」と続いていた。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

具体的に熟年離婚を考えている50代女性が、私の身近に3人いる。

 

そのうちの一人は、役職の肩書をもつバリバリのキャリアウーマンだ。

現在は、都内に子ども2人とマンション住まい。子どもたちは就職し、各々多忙な生活を送っている。

夫とは、20年ほど前からすでに別居中だ。

 

別居のきっかけは、夫の趣味。アウトドアが大好きな歳の離れた夫は、自然に囲まれた山の中で暮らしたいという夢があり、実践した。

夫は組織に属さないフリーランスの建築家で、自由人だからこそそれが可能になった。

別居の話が出た時点で、夫婦の間でひと悶着あったのだが、当時は子どもも小さく、生活費は入れてくれるので、離婚せずに別居生活を受け入れたという。

 

早い時期から夫婦関係は冷めていたという。

「今振り返ると、我慢しすぎたのかも。夫の言葉の暴力が激しくてすごく怖かった。何かというとすぐに怒鳴るから、私もすっかり委縮しちゃって…。それでも、自分が至らないせいだと思っていたんだけどね

 

今でいう「モラルハラスメント」の一種だったのだろう。心を支配され、自分を責めてしまう傾向にあるのが特徴だ。

 

別居後、精神的に解放された彼女は、仕事に没頭することができた。

夫と連絡を取り合うことはほとんどなく、子育てもほぼ一人でこなしてきた。

 

ところが、毎月送金してくれていた生活費が次第に滞るようになり、いつしか夫は、趣味が高じて借金まで作るように…。

 

私の友人はそれなりの稼ぎがあったので、理不尽ながらも結局、夫の尻拭いをした。夫が作った莫大な借金を返済してあげたのだ。

さらに、自分名義のマンションを購入し、子どもとともに引っ越しも済ませた。

 

「同居はもうこりごり。二度と一緒に暮らしたいと思わない」

 

このまま離婚せずにいると、夫がいずれ体の自由が利かなくなった時、自分が面倒をみたり、介護をしなければならないのではないか。

 

「それだけは、ご免こうむりたい」「早く離婚して関係を清算したい」とよく話していた。

 

転機は今年。夫の母親が亡くなった。

高齢の義母の葬儀を済ませたことで、心が固まった。

「もう妻の役目は果たしたし、離婚しようと思う」と彼女は打ち明けてくれた。

 

夫には姉がいるが、実の姉にして、「もう(弟とは)離婚したら」と友人にアドバイスするほど、理解を得られていたという。

夫との話し合いも済ませ、ふたりの子どもも親の離婚に同意した。

 

そして、友人から届いたメールが、冒頭の内容だ。

 

さて、いよいよ離婚となったのだが、そこで立ちはだかったのが「名前」の問題だ。

責任ある仕事をしている彼女にとって、氏名の変更は何かと不便だという。

 

「たとえばマンションの登記やローンの契約書は法律上の名前だから名義変更しないといけないし、会社の役員関係の書類も書き換えが必要。

住民票や銀行預金、保険証もあるし、ほかにもパスポートに国民年金とか…。考えただけでクラクラしてくる」と彼女はため息をつくのだった。

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

離婚の際の名前について悩む熟年女性は多い。

長い期間名乗っていた苗字を変更し、周囲に説明するのも大変だが、諸々の書類の名義変更など、面倒な手続きが山積する。

 

名前変更にともなう問題とは?

婚姻時の姓を名乗るには?

新しく戸籍を作るには?

 

次回、離婚後の姓と戸籍について、詳しく説明したいと思います。

回答はこちら。

 

(文責・渡辺里佳)

 

 

 


4 Comments

  1. nobuko

    あ♪ これは私、知ってま~す!うふふ。

    かつて離婚した時、姓を変えなかったのです。

    何でも経験すると知識になるもんですね。

  2. 渡辺里佳

    nobukoさんは体験者でしたね。
    ということは、バツ返しの際も名前は変わらず、支障なしだったんですね。それは面倒なことにならず、よかったです。

    そうです。体験すると知識が増えますよね。
    体験しすぎた私。できれば知らなくてもよかったんですけどね~

  3. けい

    戸籍のこととか いつもは気にせず生活してますが
    色々あるんですねー
    人生何があるかわかんないし
    知識は増やすにこしたことはないので
    続きを楽しみにしています

  4. 渡辺里佳

    けいさん、コメントありがとうございます。
    戸籍は日本独自の制度ですし、家族の形態が多様化したので、
    今の日本にはそぐわない点も多々ありますね。

    「知識は力なり」です。
    年明けに回答をアップしますので、しばしお待ちください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。