夫婦・家族

「離婚の際の取決めは、どうするのが一番いいですか?」回答

回答に移る前に、「熟年離婚」に関するミニ知識を。。

 

昨年の「熟年離婚」の数は過去最大。

毎年増え続け、全体の離婚数の16.4%を占め、およそ14分に1組が熟年離婚をしています。

熟年離婚の原因トップ3は以下の通り。

 

1位 夫が家事を手伝わない

2位 妻への暴言

3位 夫の感謝の言葉がない

 

妻の不満から熟年離婚に発展するケースが圧倒的に多いことがわかります。

そして、「もうダメだ」と決心した妻の、その先の行動が早い、怖い!!

男性のみなさま、妻の行動には要注意ですよ。

「妻が夫に送るシグナルとは…」

 

さて、ご相談の回答です。

詳しい相談内容はこちら

 

<相談>

結婚29年で離婚することになりました。

夫婦で話し合い、財産分与や慰謝料などを決めて「離婚協議書」を作成したのですが、自分たちで作った素人文書なので不安です。

夫が約束が守らなかった場合、この「離婚協議書」は裁判でも効力を発揮するのでしょうか?

 

<回答>

婚姻期間に交わした約束や契約は「いつでも解約できる」と法律で定められています。

つまり、口約束でも書面でも、夫婦でいる間は、決めた約束をいつでも取り消せることになっています。

 

ただし、実質的に夫婦関係が壊れた後の契約は、取り消せないことになっています。

つまり、離婚の際に取り交わした約束は有効です。「口約束」でも契約として立派に成立します。

 

とはいえ、残念ながら口約束は、

「言った言わない」「約束した覚えはない」と言い争いになりがちで、一方が約束を破ってしまうケースが少なくありません。

そのため

「離婚協議書」を作成し、文書化するのが望ましいのですが、法律の素人が作成したこちらも、残念ながら、裁判での証拠にはなるものの、直ちに強制力はありません。

 

離婚の際の取決めでいちばんいい方法は、やはり、法律のプロにお任せすることです。

 

「公正証書」の文書なら、法的な強制力があります。

たとえば、慰謝料や財産分与の支払いが滞った場合、裁判という手続きをしなくても、強制的に給与を差し押さえるなどの執行力があるのです。

 

 

または、あえて「調停離婚」とする方法もあります。

「調停離婚」の場合「調停調書」を作成することになりますが、こちらの合意事項には、判決と同じ効果があるので、約束が守られなかった場合に強制執行できます。

 

ちなみに、「調停離婚」をしたほうが「公正証書」の作成を依頼するよりも費用は安く済み、同じ効力を持つので経済的です。

 

金銭に関しては、分割ではなく、可能であれば一括支払いが望ましいでしょう。

分割支払いの約束をした場合、そのときは相手を信用できたとしても、一寸先は闇。人の気持ちは変わることがあり、将来のことはわかりません。

「口約束」は、トラブルのもとなので、やはり、法的にも守られる「調停調書」や「公正証書」を作成しておいたほうが安心といえます。

 

(文責・渡辺里佳)

 

4 Comments

  1. nobuko

    >昨年の「熟年離婚」の数は過去最大。

    >毎年増え続け、全体の離婚数の16.4%を占め、およそ14分に1組が熟年離婚をしています。

    きゃー! そうなんですか!
    いやもう大変です。全離婚数の16.4%?! 

    凄いムーブメント(というのも変ですが)なんですねえ。

    >ちなみに、「調停離婚」をしたほうが「公正証書」の作成を依頼するよりも費用は安く済み、同じ効力を持つので経済的です。

    いやもう、ご専門とはいえ、「ほー!」と感心してしまいました。質問を読みながら「公正証書を作る」が答えだろうと想像していました。

    いやー、やっぱり聞かないと分からないことがあります。

  2. 渡辺里佳

    nobukoさん、
    そうです、ムーブメントです!
    それなのに、案外知られていないことが多いのかもしれません。
    しかも、調停と公正証書の金額は雲泥の差。この事も意外と知られていません。

  3. yuko

    「公正証書」というワードが、例の事件以来、ポピュラーになっていますね。いやはや離婚したい人もいれば、孤独をいやすために結婚したい人、お金のために相手を見つけたい人、いろいろですね。年を重ねれば重ねるほど、人間って面倒な生き物になりますね。まぁ、おしなべて女性の方が強くて現実的ですよね。

  4. 渡辺里佳

    yukoさん

    >年を重ねれば重ねるほど、人間って面倒な生き物になりますね。
    そうですね。年を重ねても、悩みや迷いって減らないものですね。

    >まぁ、おしなべて女性の方が強くて現実的ですよね。
    本当に。男性も女性が産んでますからねー(笑)。
    「夢見がちな男性、現実的な女性」という違いから、夫婦げんかに発展するケースもよくあります。

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