夫婦・家族

「認知症の義母との生活に疲れてしまいました」回答

<相談>

結婚25年。50歳の主婦ですが、認知症になってしまった義母との生活に疲れてしまいました。夫は理解がなく、非協力的です。

本音は、義母との生活が苦痛です。夫と離婚して解放されたい気分です。

こんなことを言う私は、非情な女でしょうか。

 

詳しい内容はこちら

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「結婚」とは、他人とともに生活すること。

そして結婚相手の家族や親せきとのお付き合いが始まること。

関わりあう人が増えるごとに、楽しい時間が増えますが、

同時に、悩みや困難もついてきます。

 

 

夫と妻が家族という最小単位となって、楽しみや悲しみ、つらいことをともに乗り越える。これが、結婚式の時に誓った「病める時も健やかなる時もともに支えあい…」という言葉です。

 

今回の相談者の場合は、妻が一人ですべてを抱え込んでいるところに、問題があるように思います。誓いの言葉とは、かけ離れていますよね。

 

「義母の介護」とひと口に言っても、毎日の世話の繰り返しは本当に大変なことです。そのうえ、義母は、嫁である相談者のこともわからなくなっています。回復する見込みもなく、将来の希望も見えず、暗澹たる気持ちで日々過ごしていることとお察しします。

こんなとき、妻の気持ちを察した夫からのねぎらいの言葉かけがあったり、協力的な態度を示してもらえるだけでも、緊張した心が緩んだり、苦労も半減するのですが、一人息子さんも独立し、いちばん理解してほしい夫の理解が得られない、というのは、さぞやつらく寂しいことでしょう。

 

「何もかもから解放されたい」という相談者の気持ちはよくわかります。いまの状態から逃れるために、夫との婚姻関係を解消したい。そう望む気持ちも理解できます。

「非情で冷たい女」と、ご自分を責めていらっしゃいますが、それをわがままな感情だとは思いません。

むしろ責められるは、実母の面倒をすべてを妻任せにしている夫といえるでしょう。互いに思いやり、支えあうべき「夫婦」という形態を、自ら放棄しているようなものです。

 

ただし、「離婚したい」と願っても、そう簡単には行動できない、と考える妻が多いのも事実です。

地域性もあります。家族や親せきの距離が近い地方では、まだまだ「離婚」に対して抵抗感を持つ人も多く、「家事育児は妻の仕事」と本気で考えている男性も少なくありません。

相談者もこうしたジレンマの中にいらっしゃるように見受けられました。

 

とはいっても、認知症が進行しているお義母様の介護を、相談者一人で抱え込む必要はありません。

このままでは、相談者自身が倒れてしまいます。

すでに「不眠症」も発症しているとのこと。

早急に、行政や病院に相談し、介護サポートを受けることをお勧めします。

 

「離婚」については、それから考えても遅くはありません。

 

夫婦は、ともに幸せであるのが基本です。

今の世の中「我慢は美徳」だとは思いません。

ご主人に遠慮して、本音を伝えてこなかった、言わずにいたということはないでしょうか。

アクションを起こさなければ、今の暮らしは変わりません。

問題提議をすることで、ご主人に気づきがあるかもしれませんし、いまの生活から脱却できるかもしれません。

 

これまで、相談者はやれることを精一杯やってきたのですから、夫婦二人で話し合い、それでも改善の余地がなければ、今後の人生を考え、家裁に離婚調停を申し立ててもいいのではないでしょうか。

その際に、離婚後の生活や義母の介護についても具体的に話し合ってください。

 

誰にでも幸せになる権利はあります。

あきらめずに対策を練ってほしいと思います。
「妻からの離婚劇」の過去記事ですが、こちらもご参考に。
夫と義母、介護する相手は違いますが、考え方はほとんど同じです。

「病気の夫と別れたい」
「回答」

 

(文責・渡辺里佳)


4 Comments

  1. けい

    夫からの「ありがとう」って気持ちがあれば
    全然違うと思うのですが
    「ありがとう」を言えない夫
    「つらい」がいえない妻
    どっちが悪いんでしょうね…

    でも困ってるのは妻だから妻からリアクションしないと
    夫は気付いてないんだろうなぁ…
    妻がリアクションしたら答えてくれる夫でありますように
    そして妻も夫の答えを待てますように

    1. 渡辺里佳

      けいさん、
      そうですね。
      自分がつらいとか困ったと感じたときは、口に出して言わないと
      相手には伝わらないですよね。
      男性は、言われないと気づかないところ、大いにあるようですから。

  2. nobuko

    >支えあうべき「夫婦」という形態を、自ら放棄しているようなものです。

    本当にそうです。 パートナーの苦労は見えているのに。でも、見て見ぬふりをしてしまうんでしょうね、それが楽だから。

    けいさんの言うとおり
    相談者が、行動を起せますように。夫も考え直しますようにと祈ってしまいますね。

    1. 渡辺里佳

      nobukoさん
      >見て見ぬふりをしてしまうんでしょうね、それが楽だから。

      本当に。嫌なものは見ない、臭いものにはフタ。っていう人多いと思います。
      女性の方がはるかに現実的ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。