夫婦・家族

「定年離婚」子どものいる既婚女性の約3割が検討

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

新年のおめでたい時期に、のっけからこんな話題で恐縮ですが、
2019年1月3日の日本経済新聞に興味深い記事が紹介されていました。

タイトルは「”定年離婚” 妻は真剣?」

以下、日本経済新聞より。

明治安田生命福祉研究所が2018年に、40歳~64歳の男女を対象にネット調査を実施し、1万2000人から回答を得たもので、老後の夫婦の関係性に温度差があることがあきらかになった。

このうち、既婚者(2709人)で、自分や配偶者の定年を機に、離婚を考えたことがある人の割合は、子どもがいる既婚女性では28.1%、男性は19.6%で、女性は男性よりも約10ポイント高かった。

子どもがいる家庭の約3割が定年離婚を検討している計算になる。

子どもがいない家庭は、女性が13.3%、男性は11.1%で、「定年離婚を考えているのは夫より妻」という結果に。

定年離婚を考える理由としては、

女性は「退職後に毎日一緒に生活するのは絶えられない」が45.1%でトツプ。
男性は「妻からの愛情が感じられない」「愛情を感じない」が37.6%で最多だ。

他に「配偶者の介護をしたくない」という女性は8.55%、男性は1.9%と男女で差が開いた。
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この調査結果、「やはり…」という印象が拭えません。
夫婦関係のカウンセリングを行う私のところにも、同じように感じている女性からの相談が後を絶たず、至極当然のアンケート結果でした。

 

子育て中は、育児に関することが山積みで目の回るような忙しさ。夫のことまで気が回らなかったり、関心が薄かったりして、あまり意識せずに済んでいたのが、定年後、家の中で夫婦二人きり、長時間一緒にいるようになると、これまで気にならなかったことや見えなかったことが露見。
いいことばかりならいいのですが、気になるのは嫌なことばっかり。相手のすることが気になる。目障りで仕方ないということがあるようです。
そんな夫のために、食事の支度をすること自体がだんだん苦痛になってくる妻もいるようです。

こちらは現在進行形の夫婦像ですが、アンケートに協力したのは、40代も含まれるので、そうした将来を悲観して、定年離婚を考えるのでしょう。

たとえ離婚して、ひとりになっても、食事はするし、買い物や洗濯掃除もしなければならないのですが、夫がいることで、自分の時間や行動範囲が縛られ、自由が奪われている(しまう)ような気がするのかもしれません。

 

それにしても、ずっと一緒に生活してきた夫をそこまで嫌うなんて…

なんだか切ない気もしますが、特に細かいことに敏感な女性は、鈍感力の長けた男性に対して嫌悪感を抱きやすいのかしれませんね。

記事には。以前、こちらのサイトでも取り上げた、「卒婚」に関するアンケート結果もありました。
「卒婚」に肯定的な割合も、男性より女性の方が多く、男性56.4%に対し、女性は73.5%という結果でした。女性は全体の4分の3も占めるんですね。
「離婚」という言葉が頭をよぎっても、実際には、世間の目が気になったり、経済的に難しかったりして、離婚まではできない、という人が多く、「卒婚」を肯定的に捉えるのだと思います。

「卒婚」とは、婚姻関係を続けながら、お互いに干渉しないで、それぞれが自立した生活を楽しむことですが、常にべったり一緒にいる必要はない、と「別居婚」や「通い婚」でバランスのよい距離感を保っている熟年夫婦も増えています。

シニア層の語り合いの会「定年塾」を主宰する作家の西田小夜子さんも

「定年後の夫婦はすれ違いが幸せ」

「距離をとるのがストレスを貯めないための秘訣」

と言い切っています。

「別居婚」は誰もができることではありませんが、
男性でも半数以上が「卒婚」に肯定的なので、やはり「相手に縛られることなく、自分らしく自分の人生を生きる」が最大のテーマとなるのでしょう。

メンタル的には、夫婦の役割や意識から離れてしまうのもコツ。

ストレスが生じるのは、「夫婦とはこうあるべき」という観念があるから。相手に対する依存心や期待度が高いともいえます。

すべてを別々にしなくても、友達感覚で、ときどき一緒に共有することができれば、新たな心地いい関係が築けそうです。

元気で好きなことができれば、人生楽しいもの。

熟年女性の皆さん!!
たった一度の人生です。楽しいことにエネルギーを使いましょう。

「現状から逃げ出したい」=「離婚を考える」のは、つねに不満がくすぶり続けているために陥る症状ですが、日頃の不平不満はカウンセリングで吐き出すだけでも、かなりスッキリしますよ。

 

(文責/夫婦問題カウンセラー渡辺里佳)

4 Comments

    1. 渡辺里佳

      YUKOさん
      「元気でいること」。
      なんといってもこれに尽きますね。
      この歳になると、いろいろ抱えている人ばかりです。

  1. nobuko

    夫側は「妻からの愛情が感じられない」なんて甘いことを言っているのに、妻側は「一緒にいるのが耐えられない」だなんて、すごい嫌悪感レベル。もうそこに温度差がありますね。トホホ

    1. 渡辺里佳

      nobukoさん

      そうなんです。
      夫婦で温度差があるところが問題で。。
      男女の違いにもどかしささえ感じます。

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