夫婦・家族

「夫と離婚し、10年前から付きあっている彼と再婚したい」回答

<相談>

結婚生活30年。夫とは仮面夫婦です。じつは、私には10年前から付き合っている男性がいます。後半の人生は、彼と一緒になりたいと望んでいるのですが、どう夫に離婚を切り出したらいいのかわかりません。

第三者の視点からのアドバイスをよろしくお願いします。

 

詳しい内容はこちら。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<回答>

 

今回は、ちょっと辛口とさせてください。

 

まずお伝えしたいことは、「不倫」は許されない行為だということです。

既婚者が、配偶者以外の異性と複数回の肉体関係が認められた時点で、「不倫行為」とみなし、離婚原因として挙げられ、慰謝料請求の対象となります。

 

日本の結婚制度は「一夫一婦制」となっており、不倫は罪なのです。

たとえ、相手側に我慢ならない態度や言動があり、そのことが理由で不倫に至ったとしても、不法行為となります。

 

相談者は、お付き合いしている男性の存在を夫に隠し続け、結婚生活では「仮面夫婦」を装ってきました。そうした意味で、夫をだまし続けてきたことになります。つまり10年近く前から、結婚生活はすでに破綻していたといえるのです。

 

多感な時期の子どもへの影響もありますし、できれば早い時期に、話し合いの機会が持てたらよかったのですが…。

 

いま、不倫関係にある夫や妻は、とても多く存在していますが、パートナーに秘密を持ちながらの結婚生活は、嘘と偽りの上になりたっている砂上の楼閣のようなもの。

 

信頼関係のない夫と妻。愛のない結婚生活。

これでは夫婦ともに「幸せ」とは言えないのではないでしょうか。

そして、そのツケを清算しなくてはならない時が必ずやってきます。

面倒なことはつい、後回しにしたくなりますが、遅かれ早かれ、いつかは向き合わなくてはならない問題です。

 

「秘密は墓場まで持っていく」

「一生愛人生活でかまわない」

「子どものために離婚しない」など

人はそれぞれ価値観が異なり、いろいろな考え方があるとは思いますが、自分に対してだけは嘘をつけないと思うのです。

 

 

>怖くてずっと行動できずにいましたが、このままでいいわけがありません。

>嘘をついて生活している自分に嫌気がさして、ときどき苦しくなります。

 

相談者は、そう感じています。

今の状態を、死ぬまで続けたいと思っているわけではなく、自身の中にすでに答えは出ています。

 

「一度きりの人生を、自分らしく生きたい」

「残りの人生は自分に嘘をつきたくない」

 

相談者自身が、そう気づいてしまったいまこそ、行動に移す時期に来ているのではないでしょうか? 相談者にとってのタイミングが今なのかもしれません。

 

ご主人に対して、どう切り出せばいいか。とのことですが、今さら誤魔化しや偽りは通じません。

つらいかもしれませんが、「不倫の代償」と覚悟を決めて、ありのままをお話してほしいと思います。

 

子どもたちに相談してもいいかもしれませんね。その際、取り繕ったり美化したりせずに、正直にお話しすることです。

お子さんたちはすでに成人していますし、父親の言動も見てきたのですから、冷静に判断し、母親の幸せを願って、複雑な思いながらも理解してくれるのではないでしょうか。

 

相談者には、後半の人生を共にしたいと考えている人が存在します。

幸いなことに、離婚後の住まいも生活も約束されています。

夫に対しても精一杯の誠意を見せてほしいと思います。少なくとも、夫のおかげで、これまで豊かな暮らしを送ることができたのですから、感謝の気持ちも忘れずに。

 

とはいえ、事実を知らされた夫は、心穏やかではいられないでしょう。「長い間、妻に騙された」と、怒りと憤りをぶつけてくるかもしれませんし、そう簡単に離婚に合意してもらえないかもしれません。

 

離婚するには相当のエネルギーを要しますが、きつい言い方になりますが、これも自分で蒔いた種です。

 

夫婦で冷静に話し合えるのが理想ですが、それが難しい場合は、夫婦以外に第三者に入ってもらい、両者の言い分を整理してもらうといいでしょう。

信頼できる共通の友人に依頼する。

もしくは、家庭裁判所に「離婚調停」を申し立てるのも方法です。

 

夫婦どちらかに非がある場合は「慰謝料」が発生し、有責配偶者が、相手に損害賠償を支払わなければなりません。

この場合は、相談者に非があるため、夫から請求された場合は慰謝料を支払わなくてはなりません。夫は、妻の不倫相手にも慰謝料を請求する権利があります。

 

慰謝料の金額ですが、相場は、二人合わせて約300~500万円ほど。(不倫相手との連帯責任という考え方に基づく。相手の経済力により異なる)。詳しくは弁護士に相談してみてください。

 

不倫(不貞)問題は、結局、金銭で解決することになるのですが、慰謝料に関して相手が納得し、支払いをすれば、晴れて離婚が成立し、新たな生活を手に入れることができます。人生のやり直しができることを考えると、慰謝料は決して高額とも言えない気がするのですが…。

 

 

今回は、倫理観を問うた生真面目な文面になってしまいましたが、

 

「自分に正直に生きること」

 

歳を重ねれば重ねるほど、そのシンプルさが、いちばんの強みであると感じています。

そして、これこそが「幸せの絶対条件」なのではないかと、多くの相談を受けてきた経験から、そう確信しています。

 

(文責・渡辺里佳)

 

 



7 Comments

  1. けい

    >「自分に正直に生きること」
    >そして、これこそが「幸せの絶対条件」なのではないかと、多くの相談を受けてきた経験から、そう確信しています。

    ほんとうにそう思います
    どんなにとりつくろっても「自分にうそ」はつけないですね
    そのためにはいろんな強さや潔さが必要になって来るなぁ

  2. 渡辺里佳

    けいさん、ありがとうございます。
    行動に移すのは勇気がいりますが、現状を変えたいのなら
    やはり「覚悟」が必要なんですよね。
    それが出来ないと、ずっと愚痴を言うだけの人生になってしまいますから。

  3. Nobuko

    この質問に、どんな返答が来るかと思っていました。

    300〜500万円の慰謝料ですか。夫の立ち場からしたら無理もない額かもなあ。

    相談者はもう離婚と言う答えを出していたと思うので、ここは覚悟を持って歩き出して欲しいです。

    1. 渡辺里佳

      離婚するなら、それなりの覚悟と出費が必要ですが、
      慰謝料は、相手から請求されなければ支払う必要はないんです。
      夫が寛大な人なら、ゼロということも。
      証拠や婚姻期間によっても変わってくるので、専門家に要相談です。

    1. 渡辺里佳

      Yokoさん
      もちろん、妻は言わなくていいことまで話す必要はないですし、伝え方も大事です。
      夫の立場で考えると、聞きたくない事実でしょうから、
      完全に夫にばれないという自信があれば、不貞を隠す方法もありかもしれません。
      そう進言するカウンセラーや弁護士もいると思います。

      ただ、もしばれたときは、さらに揉めて大事になる可能性大です。

  4. 匿名

    私なら夫に言わずに離婚を切り出します。
    そして二年くらい待ってほとぼりが冷めてから再婚。
    今夫にバレていないのに話すなんてやぶ蛇だと思います。隠すなら、最後まで隠すとおすべき。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。