カルチャー

「55歳からの離婚計画」

  • 2013/1/29
  • カテゴリー:

熟年離婚が増えています。

そこで、講談社発行の「55歳からの離婚計画」という本を紹介します。

サブタイトルは「これからは自分のために生きていく」。

 

講談社発行・中村久瑠美著「55歳からの離婚計画」

講談社発行・中村久瑠美著
「55歳からの離婚計画」

 

前書きより。

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夫の定年後につきあっていくのか、ここできっぱり中止するかは、あなた自身の決断にかかっています。離婚手続きの研究だけでなく、それと同時にあなた自身が50代以降の第二の人生をどう生きるかを真剣に考え、そして決断をくだしてください。

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著者である中村久瑠美(なかむらくるみ)さんは、数年前、新聞購読者向け冊子の人物インタビューで取材させていただいたことのある、離婚問題に詳しい女性弁護士です。

 

取材したときに驚いたのは、先生の経歴。ご自身も離婚経験者なのですが、すさまじい過去をお持ちでした。

別れた夫は裁判官。高学歴のエリートでしたが、人を裁く職業でありながら、DV・モラハラの常習犯でした。

激しい罵倒と暴力を繰り返す夫と離婚したのは、先生が26歳のとき。

顔を殴られて大怪我をし、入院しているときに「離婚しよう、そして私のようにDVで苦しんでいる女性の助けになろう」と固く決心し、弁護士の道を目指しました。

 

離婚後、乳飲み子を抱えながら猛勉強し、東京大学大学院博士課程を修了。司法試験に合格した後もアメリカに渡り、ロースクールで法律を学び、1981年、東京・青山に法律事務所を開設しました。

 

以来、悩める女性(ときには男性)の相談にのって30年以上。

多くの離婚問題を有利に解決してきただけでなく、バツイチならぬ「マルイチ会」を発足し、離婚した女性同士のネットワーク活動にも力を注いでいます。

今でこそ、当たり前にある離婚経験者のための団体ですが、当時としては珍しく、周囲からは理解を得られにくい存在だったことでしょう。

 

取材時に印象的だったのは、

「離婚に悩む女性を助けたい一心だった」

「弱い立場の女性でも泣き寝入りはさせない、という強い信念に駆り立てられた」

という言葉。

この本を読んで、離婚の際に妻が受け取る年金分割の離婚第一号を勝ち取ったのが中村先生だと知りました。

 

「55歳からの離婚計画」

新刊本ではありませんが、離婚したいと考える人にとっては参考になり、励まされる内容で、年を重ねるとともに離婚をあきらめてしまう傾向に一石を投じ、夫婦関係の修復というより、「我慢しないで、第二の人生を歩きなさい」というスタンスを貫いています。

 

本の中では、自身の経験を紹介するとともに、50代後半になって夫から離婚を求められた熟年女性の実話に基づき、離婚を決意するに至った経緯と手続きを細かく紹介し、実践に役立つ「熟年離婚三点セット―家・退職金・年金分割」の秘策をはじめ、離婚のための法律知識の学習編が掲載されています。

さらに、離婚後の人生のハウツー編に加え、最終章では、老後のサポート関連記事もあり、財産管理や成年後見制度についても触れています。

 

随所に「ハッピー・シングル・アゲイン」という言葉がちりばめられている本書は、長い間、理不尽な思いを抱え、結婚生活を我慢してきた女性の背中を押す、愛と励ましの離婚計画指南書といえそうです。

 

著者の中村久瑠美先生は、1944年生まれ。

 

「90歳まで生きる女性たちにとって、50代というとまだ道なかばです。

子育てがようやく終わって、さぁやっと私自身を見つめて自分の人生を送ろうと思い始めた矢先に夫が定年。

えっ、これからは夫とともに、ただただ年老いていくのに身をまかせてじっと我慢するだけなの?

50代に入るか入らないかというお年頃の女性が、夫の定年とともに人生の終焉に向かいだすのだとしたら、それはあまりにも残酷です。

あなた自身の人生がここで終わってしまってよいのですか?」

と問いかけ、

「老後ひとりは当たり前。ひとりはあなただけではない」と、自信を失いつつある女性に力強いエールを送ります。

 

「50代はまだ若い。今ならまだ間に合う」という人生の達人からのメッセージ。

夫婦関係に悩むあなたは、どう受け止めますか?

 

(渡辺里佳)

 

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2 Comments

  1. TUYUKA

    夫が定年を迎えて退職金や年金の分割などが期待できる場合は、まだいいですよね。うちの場合なんか夫もフリーなので、退職金はゼロ。年金分割も期待できません。今後は夫を養っていくハメになりかねません。先を考えると、暗澹たる気分に…・。

  2. 渡辺里佳

    うちの場合もフリーランスで、裁判で養育費が決められたにも関わらず、受け取れませんでした。「ない袖は振れない」そうで、イチバン強いのは収入がない人だと知り、愕然としました。離婚となると、フリーはやはり不利ですね。
    熟年離婚の損得で考えると、得するのは、すでに大きな財産を築いているか、夫が収入のある人に限られるのかもしれません。

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